2019年9月1日(日) 1028回目
<苦難は成長の機会>
なぜ、うまくいっている会社の経営者はご先祖を大切にするのか
天明 茂著(致知出版社)より抜粋 その3
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「良い・悪い」は主観の問題であり、起こっている事実には「良い・悪い」ということはない。一つの事実が起こっているだけだ。問題はこちらの受け止め方で良くもなり悪くもなるということ。この点が重要である。何か困ったことを「天が教えてくれているのだ」と受け止めれば、その困ったことは有難いことに変わる。
恩師は「垂示(すいじ)」ということをよくいわれた。神様が私たちに「垂(た)れ示す」という意味である。神様は私たち人間に言葉を持って教えることができないから、何か災いや奇(き)瑞(ずい)を持って示してくれるのだ。それゆえ、困ったことを悪く捉えることなく、神様は私に何を教えてくれているのかと考えるのがよい。
併せて、先祖の長所をつぶさに調べ、受け継ぐ努力をすることである。先祖の徳を讃え、感謝するほど自分に継承されるようである。
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世の中には、良い事、悪い事はなく、良いと思うこと、悪いと思うことしかないということ。つまり、どのように受け止めるかが全てであるということなんですね。
苦難の渦中にいると、「どうしてこんな目にあうんだろう」と嘆き苦しみ、その原因を外に向けてしまいますが、結果は何も変わらず、自分の心が汚れるだけとなるわけです。
反対に「どんと来い!」と受け止めて乗り越えていけば自己成長していくのでしょう。よくよく考えて見ると、人間の成長は苦難や壁を乗り越えていく以外に成長はないと聞きます。本音は、できれば苦難は来てほしくないですが、もし苦難が来たらお天道様から頂いた成長の機会であると前向きにとらえて、「大丈夫、きっと上手くいく!」と信じて行動していきたいと思います。