2014年10月5日(日) 18/365
<とんでもない自動車学校 その1 >
島根県益田市、益田ドライビングスクールに訪問。小河会長(91才)の経営の
考えを聞くためだ。益田ドライビングスクールは、現在Mランドという社名に変更しているが、どこにでもある自動車学校とは全く違う。年間6千人の生徒(ここでは生徒をゲストという)が全国津々浦々から集まってくる。それも8割は県外からだというのだ。通常の自動車学校の6倍。その集客数の多さには驚きである。
短期合宿で免許を取得できるサービスであるが、交通費を考えると、それは単に
そればかりではなさそうだ。小河会長と話をするにつれて、その謎が少しずつ理解できていった。
Mランドは、ただの自動車学校ではない。人間道場と言える。人気の秘密は、Mランドに来るとゲストである若者達が「変わる」というのです。それは、単にご両親がうちの息子、娘が変わったというだけなく、とうの本人が「ちょっと変わった自分」に出会える。そんな点が多くの人々に支持をされているようだ。
道場と言えば、厳しい修行を想像してしまうが、まったく違うのである。若者達が自ら率先して行動する姿があるのだという。
ボランティアでトイレ掃除、教習車の洗車、草むしり、部屋の掃除など、決して強制ではない。ボランティアは、Mランドだけで使用できるMマネーというご褒美がもらえ買い物ができる。最初は、Mマネー目あてで活動していた若者達も、掃除を通じて何かを掴んでいく。見事に「気づきの場」を演出していた。
Mランドのルールは極めて簡単。人に会ったら挨拶をする。たったそれだけ。「最近の若者は、挨拶もろくにできない」といいますが、それは、彼らが挨拶ができないのではなく、挨拶を教えてもらっていないという。
本来、人間のもっている優しい気持ちを引き出すのが「挨拶と掃除」であると言う。挨拶は、譲り合いの心、いたわりの心を育てていく。挨拶は、人間として必要な「心」を育んでいくというのです。Mランドは、マインドデザインスクールという名のとおり「心を創る学校」なのである。
約2週間の合宿最終日は、運転免許を取得するが、人間として大事な「心の免許」も取得して旅立っていくのです。
まだまだ書き切れないので、明日に続きとしますね。楽しみにしてください。