2015年1月9日(金) 114/365
<デジタルのよさ、アナログのよさ>
皆さんおはようございます。
平成元年と言えば今から26年前、ベルリンの壁の崩壊、中国の天安門事件があった頃。
携帯電話の普及も始まった頃ではないだろうか。
私の幼い事から比べれば、携帯電話やパソコンなどの情報通信、交通網のインフラ整備、一人一台の車、
などなど日常生活はかなり便利になった。人間の叡智は凄いものだと今さらながらに思う。
便利になったことは間違いないが、人間は賢くなったと言えるだろうかと疑問に思う現象が目の前にある。
大人も子供も携帯電話がお友達。この携帯電話が人間をアホにしているように思えてきた。
電車の中、歩行中、エレベーターの中、コーヒーショップ、待合室。あらゆる所で若者達は、携帯電話とにらめっこ。
いったい何をやっているのだろうか。
ここまでくると、機械を便利に使っているというより、依存症である。
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【新聞のコラム】
電話からメール、さらに交流サイト(SNS)と、人と人をつなぐ文明の利器は発展がめざましい。
あおりを受けているのが手紙やはがきだ。
日本郵便によれば、今年の正月の年賀はがきの発行枚数はおよそ34億円。
ピークだった2004年に比べ2割も減った。それでも心のこもった年賀状を受け取ったときに胸をひたす温もりには、
格別なものがある。
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今年もたくさんの年賀状を頂いたが裏表を全て印刷ものが多い。
その中でも工夫があるものは別であるが、「出せばいい!」という心が読み取れる。
それなら、メールを年賀状替わりにした方がいいように思える。
元来、手紙やはがきは、気持ちを伝えるもの。
その気持ちがゴシック体で見事に印刷されたもので伝えようとする気持ちが寂しさを感じるのである。
経済の中で効率を追い求めてきた結果、人間の心まで疲弊させてしまった。
そして、気持ちを伝えることでさえ効率を考えるようになり、人と人との付き合い方まで変化させた。
人間は本当に賢くなったのだろうか。
便利な社会だからこそ、本当の人と人との関わり方をもう一度考え直したい。
相手の事を思う、相手の事を気遣う、相手の事を慕う。その思いの強さが行動となる。
ホーキング博士は、「未来の人間は、機械に支配される」と警告している。
機械を便利に使うのはよい事であるが、デジタルのよさ、アナログのよさを振り返りたいものである。