2020年10月4日(日) 1048回
<悩みを受け入れる>
「置かれた場所で咲きなさい(幻冬舎)」より抜粋 その1
渡辺和子氏著
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心の悩みを軽くする術があるなら、私が教えてほしいくらいです。人が生きていくということは、さまざまな悩みを抱えるということ。悩みのない人生などあり得ないし、思うがままにならないのは当たり前のことです。もっといえば、悩むからこそ人間でいられる。それが大前提であることを知っておいてください。
ただし、悩みの中には、変えられないものと変えられるものがあります。例えば、わが子が障がいを持って生まれてきた。他の子ができることも、自分の子はできない。「どうしてこの子だけが・・・・・」と思う。それは親としては胸を掻きむしられるほどのせつなさでしょう。しかし、いくら悲しんだところで、わが子の障がいがなくなるわけではない。その深い悩みは消えることはありません。この現実は変えることはできない。それでも、子どもに対する向き合い方は変えられます。
生まれてきたわが子を厄介者と思い、日々を悩みと苦しみの中で生きるか。それとも、「この子は私だったら育てられると思って、神がお預けになったのだ」と思えるか。その捉え方次第で、人生は大きく変わっていくでしょう。
もちろん、「受け入れる」ということは大変なことです。そこに行く着くまでには、大きな葛藤もあるでしょう。しかし、変えられないことをいつまでも悩んでいても仕方がありません。前に進むためには、目の前にある現実をしっかりと受け入れ、ではどうするかということに思いを馳せること。悩みを受け入れながら歩いていく。そこにこそ人間としての生き方があるのです。
今あなたが抱えているたくさんの悩み。それらを一度整理してみてください。変えられない現実はどうしようもない。無理に変えようとすれば、心は疲れ果ててしまう。ならば、その悩みに対する心の持ちようを変えてみること。そうすることでたとえ悩みは消えなくとも、きっと生きる勇気が芽生えるはずですから
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誰しもたくさんの悩みを抱えています。でもよく考え世間を見れば、もっと辛い悩みを抱えている人がいます。自分の悩みなんていうのは小さいもので、今がとても幸せなんだと思えてくるのです。悩みは尽きません。ひとつの悩みが解決しても、次の悩みがやってきます。でも、悩みのレベルが上がってきていて、自分も成長しているんではないかと思えるのです。
悩みがやってくると苦しくなりますが、いくら考えても考えても悩みが解決することはなかったのです。解決するためには、自分の考え方を変えて行動する以外に方法はないということに気づいたのです。簡単なことではありませんが、悩み陥った時こそ、悩みの捉え方を変えたいと思います。