2016年12月23日(金) 828/1000
<節>
皆さんおはようございます。
修養訓(致知出版社)
「個性を発揮する条件」より引用
著者:藤尾秀昭氏
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人には個性という性がある。個性もまた、その人だけに天が命じたものだが、個性という性がその真性を発揮するには、二つの条件が必要なのではないか。
一つには「教え」である。どういう教えに出会うかによって、個性は様ざまに磨きだされる。それが個性のあり方を決定する。
もう一つは「節」である。どういう節に出会い、それをどう乗り超えるか。あるいは乗り越えないか。それが個性を発揮できるかできないかの分岐点になる。節は人間の個性を発揮させるために、欠かせない要因といえる。
誰の人生にも節はある。
小節、中節、大節。人は皆、その人生行路で様ざまな節に出会う。それらの節を一つひとつ乗り越えることで、人はさらにたくましさを加え、成長していく。節を乗り越えられずに道半ばで倒れ、命(めい)を全うできない人も少なくない。
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どんな人に出会い、どんな出来事に遭うかによって人生も大きく変わってきます。過去を振り返れば、あの時にあの人に出会ったこと、またあの出来事があったからこそ、今が存在している、ということはどんな人でも思い当たることはあるでしょう。
辛いことや苦しいことを乗り越えていく度に人は強くなっていきます。藤尾さんの言う「節」というものでしょう。
ここで印象に残ったことは、人間は「節」を乗り越えない限り、その人がもっている個性という力、長所が発揮できないということです。これには不思議と納得してしまうのです。どんな人にだって、長所や強みは必ずあります。欠点だけの人なんていないはず。だから、会社において、「節」という機会を与えることで、よい方向に導きたいと思っています。
社員の成長は、心からの喜びなのです。だから「節」を大切にしていきたいのです。
「節」がなければ、成長しないでしょう。