2016年11月26日(土) 801/1000
<前を知る>
皆さんおはようございます。
致知12月号(致知出版社)
「本気で向き合えば可能性は開ける」より抜粋 その5
シンクロナイズドスイミング
日本代表ヘッドコーチ 井村雅代氏
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ーーー東京五輪に向けての抱負をお願いします。ーーー
リオで銅メダルを取れたんですから、今度は違う色のメダルを目指そうというのは、自然のことだと思います。
私はいつも「前に行ったらさらに前が見える。その前に行ったらまだ前があることを知る。だから前に行きなさい」と言うんですけど、東京五輪にもそういう意気込みで臨みたいですね。
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「成長って、どうして必要なの?」って質問されたら、「だって、楽しいもん!」って答えたいです。
子供の頃の楽しいことと、大人になってから楽しいことの質って、全然ちがうと思うんです。そりゃあ、大人になってからの方が、やれることがたくさんあるし自由だし、楽しいに決まってるもんね。だけど責任も伴うけどね。
大人と言っても20歳位から始まりますが、子供のころより随分とたくさん時間があります。その時間を成長の時間と考えたいんです。
体は大人でも、子供の頃から成長が止まっちゃっている人っているんでよね。これはもったいないね。
成長すればするほど、見える景色の広がりを感じます。人の繋がりの幅も広がってきて、いろんな方から教えられて助けられます。これは本当に有難いなぁ、って感謝の気持ちが湧き上がってくるんです。
だから、井村さんが言うとおり、ここで止まるんじゃなくて、もっと、もっと前にいこう。前に出たら、きっと、次の新たな世界が見える。世界の広がりのすごさ、偉大さを感じるんじゃないかと、僕なりに想像しています。
「前に行ったら、さらに前が見える。その前に言ったら、まだ前があることを知る」。
名言ですよね。
止まったら、もったいないです。止まったらつまらないです。どんな人でも致死率100%なんだから、人生を生きる上で「前を知る」という楽しさを体感していくことが、生きる醍醐味じゃないかって、生意気に思えるんです。
じゃあ、「成長の場所ってどこにあるの?」って質問されたら、それは「仕事」って答えたいです。