2016年11月27日(日) 802/1000
<なりたい自分>
皆さんおはようございます。
致知12月号(致知出版社)
「人は生きている間に生まれ変われる」より抜粋 その1
人材教育家 井垣利英氏
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ーーーこれまでたくさんの人たちを指導されてきた中で、伸びていく人と途中で止まってしまう人の差はどこにあるのでしょうかーーー
素直に行動できるかどうか。もうこれだけです。「知っている」と「できている」は違います。素直じゃない人、自分なりにやっている「つもり」の人は絶対に伸びません。プロのアドバイスを素直に実行することが重要です。
あと、途中で止まっていまう人は、別に不自由していないから、いまのままでいいやって思ってしまうんですよね。でも、人は全員下りのエスカレーターに乗っていることを忘れてはいけません。
十年後どんな自分になっているかというと、何となく今よりもよくなっていると思う人がいるのですが、いまの生き方がそのまま十年後の生き方であり、ボーッと過ごしていたら、年を取った分だけ今より落ちているんです。
だから私は、下るスピードより速くダッシュで下りのエスカレーターを駆け上がり、常に夢を持って楽しく生きる人になりましょうと提案するんです。
私は「なりたい自分」っていうフレーズを使うんですけど、そのなりたい自分を実現するためには困難なことも起こります。その時に「もう無理」と思って、あと少しのところでやめてしまう人が多いんですけど、そこでやり続られるかどうか。
私が伝えている常に笑顔で話すことやプラス思考などは、地味な努力が必要なんですよ。一、二回やった程度で身につくわけがない。だから、毎日、地味な努力をどれだけ継続できるかが大差になりますね。
「成功するまで諦めない」という稲盛和夫先生の言葉どおり、成功するまで諦めないでやり続けることが大事なんです。
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「知っている」と「できている」って違うって言われて、なんだか胸が痛くなってきます。生意気なことを言いながら、できていないんです。でも「できていない」のと「やらない」のもちょっと違うように思えるんです。
「できない」なら言わない、という考え方もあると思うんですが、僕の場合はそんなことでは、本当にやらなくなちゃうので、言っちゃってから「やる」って自分を追い込むタイプかも。
井垣さんの言う、下りのエスカレーターにいる自分に気づくことって大切ですよね。反対に一所懸命に動いていると上りのエスカレーターにいることも分かるんです。僕は上りのエスカレーターにいるって思っていたら、有頂天になっていて実は下っていたんだ、ということも分かりました。やっぱり、謙虚でいないと落とし穴があるよね。
「なりたい自分」って、本当はどんな自分なんだろうか。もっと、問い詰めてみようと思います。それが明確でないから、ちょっと上手くいったくらいで有頂天になってしまうんだと反省したんです。