2016年11月8日(火) 783/1000
<運を引き寄せる>
皆さんおはようございます。
「運の強化書」より抜粋 SBクリエイティブ
著者:山崎拓巳氏 その10
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最近、結構いい感じに運が向いてきた。やることなすこといい感じ。この感覚をぜひ続けたい。
誰だって、いい運はずっとキープしたいって思っていますよね。ですが、運気のいいときっていうのは、ずっと続かないもの。逆に運気の悪いときっていうのも、ずっとは続きません。
運がいいときは謙虚でいる。そして運が悪いときも自分を卑下しない。これは運と付き合う上での基本的なことです。それより、もっと大切なのが「普通の時期」の過ごし方、特別何をしなくても、運がいいときはいい方向に物事が動いていくし、悪いときは思うようにいかないもの。
だからこそ、そうではないときの日頃の「自分の在り方」が大事になってくるんです。
とくに運気に左右されていないときに、毎日をちゃんと生きていけるかどうか。この淡々とした日々を大切にしている人ほど、結果的に飛躍していける人です。
こういった人には、1つの特徴があります。それは、日頃から人を喜ばせることを大切にし、周囲の人がつくってくれた「お蔭運」の力で前に進ませてもらっていることを自覚していること。 誰かの役に立つことや、みんなに支えられていることといった「お蔭様で」を大切にしている人が多いのです。
成功するために、夢や目標に向かうために「仲間の中にいても自分は負けないぞ」という気持ちも大切です。 でも、仲間から、「この人、すごく頑張ってるな、何か役に立てないかな」という気持ちを持ってもらうことは、もっと大切です。このことによって「お蔭運」をいただくことができるのです。
自転車レースをイメージしてください。 一番パワーのある人が先頭を切って走って、その人を風よけにして後ろの人たちが続いていく。先頭を走る人が弱ってきたら、また別の誰かが交替して先頭に出る。
そんなふうに、仲間の力をいただいて「お蔭様で」走り切ることができるからゴールできるっていうこと。
誰かのサポートすると、また自分にも運が回ってきます。だからこそ、自分に運が向いていないときの生き方が大切なんです。
これって季節と同じです。冬の厳しさに耐えながら根を張って、春に芽吹いて、夏は思い切り成長して、秋に収穫のときを迎える。いかに収穫の秋以外の季節をちゃんと過ごしたかによって、収穫の量も中身も違ってくるというわけです。
収穫のときになってから「もっとたくさん収穫したかった」なんて嘆いても仕方ないですよね。
収穫時期以外の過ごし方、ゴールに向けて進んでいるときの過ごし方が悪ければ、それだけの結果しか返ってきません。
収穫がどうかってことばかり気にするのではなく、収穫のとき以外の過ごし方にこだわってみてください。 そんな「普通のこと」をちゃんとやっている人が、結果的に運をキープできる人になれるんです。
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経営者は、現場の仕事は滅多にありません。働く人たちが汗を流してくれるから、社長(僕)の給料があるわけなんです。だから、働く人たちに感謝の気持ちを忘れず、トップとして果たすべき使命と役割を全うするため、日頃の努力を惜しんではならないと考えています。
よいとき、悪いときの繰り返しの中で生きているわけですから、個人も組織も成長させていくことができなければ、衰退の道へと転がっていくわけです。
揮官であるトップが道標となり先頭を走っていく姿を考えると、覚悟がなければなりません。だからこそ、毎日の規律正しい過ごし方、自分のルーティンをしっかりと定めていかなければ、怠惰な生き方に流されていってしまいます。
渡り鳥の群れが空を飛ぶ時にV字隊列で飛行します。これも人間の自転車レースのたとえと同じで、エネルギーを節約して長い距離を飛ぶためにお互いに助け合っているわけです。
力の強い者が弱き者を助けてあげる。そのような考えに則って行動できる人が何人いるかで組織の強さが決まってきます。自分だけがよければよいという考えでいれば、組織は自ずと弱くなり、いずれ組織は崩壊し、結局自分も潰れていくことになることを自覚しなければならないと思います。
だからこそ、自分の力を相手のために使うことを惜しまないことは、結局、相手のために尽くすという行動は自分に返ってくるのです。それが、筆者のいう運を引き寄せるということなのでしょう。