2016年1月31日(日) 501/1000
<自分と向き合う>
皆さんおはようございます。
発行:プレジデント社
著者:梅谷忠洋
「リーダーたる者の極意」より引用 その1
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「心」を学ぶこと、すなわち内面も鍛えて自己研鑽すること、これを「修行」に励むと言い方をしますが、常に良い「心」の状態を保つこと、そして人生をしっかりと生き抜く覚悟、そして大宇宙の中で生かされているという感謝の気持ちを自分の「心」に抱くことは、「リーダーたる」者としての謙虚な姿勢の最も大切な「心構え」ではないでしょうか。
「見えないところまで気を配る」とは外見だけでなく、見えない”内面”にも気を配ることであると考えられています。気付きや細やかな心遣いができてこそ、「真のリーダーたる」者となる第一歩です。
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国のリーダーは首相、会社のリーダーは社長、家庭のリーダーは親父。どのような組織においてもリーダーは存在し責任を負う。リーダーの責任とは、組織に生きる人たちを幸せに導くことであると考えるのです。
組織が大きくなればなるほど、責任は重くなり舵取りは難しくなる。だからこそ、己の決断ひとつで組織が存亡にかかわると言う重要な責務を担っているのだという覚悟がいる。
決断とは己を如何に消し去るかということ。判断は、己のためでなく組織の人のためになるかということになる。だからこそ、自分という人格を磨き上げる修行をしなくてはならないと考えるのです。
日々の雑踏の中に埋もれるのではなく、時に「静かなる自分」を見つめ、心の奥に潜んでいる自分と対話をしていくことが必要になってくる。そこには醜い自分がいる。醜い自分を避けてはいけない。醜い自分と対話して誘惑、欲望に屈してはならない。素直に向き合い光で包み込んで正しい行いの道を進んでいくことがリーダーの条件であると考えるのです。
これが簡単ではない。誰しも自分が正しいと思っている。自分が正しいという理屈をつくりあげてしまうのである。だからこそ、自分を見つめなければならないわけです。
それを松下幸之助氏は、「自己鑑賞」とおっしゃています。
自分から抜け出し、本当の自分を客観的に素直に見ることである。
リーダーの責任は重い。だからこそ日々、自分を見つめる訓練をしていくのです。