2015年10月31日(土) 409/1000
<成長は共振する>
皆さんおはようございます。
致知11月号より引用
「子供たちに伝えたい日本人の心」 対談 その2
東洋思想家 境野勝悟氏
ことほぎ代表 白駒妃登美氏
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(白駒)
先生の本の中で私が衝撃的だったのは、国を愛するという場合の「国」とは、その国の自然なんだと。
いま国というと国境がどうとか、いろいろな政治経済の問題が絡んでくるわけですが、本来はその国の自然であるという話に心から納得したんです。
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生まれた故郷が懐かしいのは誰でも一緒じゃないでしょうか。多くの人は故郷が好きだと思う。日本人である誇りと同時に故郷への愛着、心地よさ、その心が国を愛するということなのでしょう。
日本という国は、世界の中でも実に豊かな国と思うのです。
自然豊かで人間は精神性が高く、生活必需品はどこに行っても困ることはない。さらに、戦争や暴動もなく平和そのものである。その反面という部分も往々にしてあるが、まずは日本と言う国を誇らしく思いたいのである。「勤勉」「真面目」「礼儀正しい」という言葉は日本人の象徴と言える。
1549年、キリスト教布教の期待をもって来日したフランシスコ・ザビエルは、日本人について次のような報告をローマへ書き送った。
「まず第1にいうべきことは、今までの交際によって知り得た限りにおいて、この国民は、私が出逢った民族の中で、最もすぐれている。」
フランスの詩人であり外交官のポール・クローデルの言葉。
「どうしても滅びてほしくない一つの民族があります。それは日本人です。
なんとも誇らしい言葉です。それほどの賞賛をされている日本人は、その自覚と誇りをもっているだろうか。日本人として生まれたことの有難さ、幸福感、その意味を時には振り返ってみたいものです。
そんな日本が危機に直面している。日本人らしさを失ってしまっている。
果たして何ができるのだろうか。
一人の人間にできることは小さいが、まずは自分の身の周りからできることをやろう。
まずは、家庭円満に仲良く暮していくこと。
一人ひとりが会社をよい社風にする努力をすること。
お客様に貢献すること。
その積み重ねは、本来もっている日本人としての気質が蘇ってくると思うのです。
働く人に学びの機会を与え、イキイキと働き、単なる仕事をこなすサラリーマンとしての位置づけではなく、人間として成長してもらいたいと心から願っているのです。
人間としての成長があれば、家族、友人、そして会社の仲間への成長につながり、その成長は、さらに周囲に共振すると思うのです。
それが私の役割のように考えています。