2015年9月16日(水) 364/365
<やる気>
皆さんおはようございます。
致知10月号より引用
「歴史の遺訓に学ぶ」 対談より引用
作家、経済評論家 堺屋太一氏
上智大学名誉教授 渡部昇一氏
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(渡部)
戦後の教育で重んじられたのは、頭のよさ、知ですよ。それから優しい心、ハートね。
本当にこの頃の子供は優しくなりました。ところが大事なものが抜けていたと思うんです。それは、ガッツなんですよ。
私はね、リーダーというのはガッツだと思うんです。
頭がそれほどよくなくても、それを補ってくれる頭のいい参謀なんかいっぱいいますよ。それから少々強引なことをしても、周りをフォローしてくれる補佐役もいっぱいいます。
ただ、ガッツだけは代りはいない。
ガッツだけはどんな優秀な補佐役も参謀も補えません。
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ガッツとは根性、やる気、闘争心とでもいいましょうか。
どんなにいい参謀がいても、社長がやる気がなかったら働く人が哀れであり、会社が傾いていく。だから社長の責任は重い。
どんな苦境に陥ってもリーダーにやる気があれば、必ずよくなる。「やる気」には多くの応援者が現れてくると信じたいのです。
リーダーが諦めてしまえばそれで終わりだ。全てはリーダーにかかっている。
そのやる気の姿勢は、私利私欲ではなく無欲無私に表れる。
自分の利益のためだけに頑張ることを私利私欲という。この姿は醜い。お金で人を動かすしか方法がない。お金がなくなったら人はいなくなる。
無欲無私は、欲がないということではなく、私心がなく、公のために尽くすことであると考えたい。しかし自己犠牲では長続きできいので、自分も相手も、多くの人が幸せであることがいい。
大事なことは「やる気」である。
そのやる気を支えるのがビジョン、理念だと考えるのです。