2015年8月24日(月) 341/365
<念ずれば叶う>
皆さんおはようございます。
致知8月号より引用
「松下幸之助が目指したもの」より抜粋 対談 その3
志ネットワーク青年塾代表 上甲 晃氏
PHP研究所客員(元専務) 岩井 虔氏
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(上甲氏)
松下幸之助は立派な政治家になる第一の修業は掃除だと言っていました。
だけど、それを定着させるのはに十年かかったんです、現代の受験教育の中では若者にとって掃除イコール雑用なんです。
雑用は専門の業者さんに任せて自分たちは政治家になる勉強をしたいという意識が非常に強い。
政経塾ができて七年が経った頃、ある塾生が「どうして掃除をしなくてはいけないのか、その意味と効用を教えてください」と松下幸之助に質問したことがありました。その時の答えが強烈で忘れられないのですが、
「七年経ってそれじゃあ、どうにもならんな」と。
指導者である私自身が自らの教育責任を痛感したひと言でした。
(岩井)
そういえば、松下幸之助は掃除の重要性について「自分の身の始末ができないものが、どうして組織のリーダーになっていいものか」と言っておりましたよ。
(上甲)
「掃除の意義と効用は分かってやるもんじゃない。やれば分かる」と自信を持って言えると思います。
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毎朝全員で30分間の掃除をやっている。その掃除に向かう姿勢で自分の生き方が変わるといっても過言ではないと思います。
「掃除の時間だからやならきゃならない」。やりたくない意識です。方や、
「今日もキレイにしよう。」、これは感謝の心が生まれてきます。
やりたくない意識と感謝の意識では、同じ掃除でも、そのレベルの差は自ずと違ってくる。運命を変えると言ってもいい。それほど、掃除は心を浄化させていくものと考えています。
掃除は自分の心を鍛えます。忍耐力、継続力、謙虚さ、気づき力、私たちに多くの力を与えてくれます。ただし、坦々と掃除をしていては、それらの力は備わってきません。一所懸命であるかが問われます。
簡単な掃除であるからこそ、そこに奥深さがあるのです。
物の本では掃除をやるから意識が変わると書いています。
それは、ある意味においてはそのとおりかもしれません。
私は、
「よし、やりたくはないけど、ここはやってみよう!」、「自分を高めたい!」という意識が自分を変えると考えています。
「スポーツで例えるならば、水泳の練習をやっていたら、オリンピックで金メダルを取っちゃった。」
「ビジネスをしていたら上場しちゃった。」ということはありませんよね。まれにあるかもしれませんが、
「金メダルが欲しい!」という意識になるから、一生懸命に厳しい練習の結果、金メダルが取れる。
「上場したい!」という意識になるから、その行動になるわけです。
結果があって原因があるというより、原因があって結果があると考えた方が自然です。
つまり、なりたい自分を心から思えば実現するということになります。
その意識の強さだと思うのです。
念ずれば叶う。ということだと思うのです。