2015年4月30日(木) 225/365
<おもしろい夢>
皆さんおはようございます。
致知5月号
「人生で大事なこと」 対談 その4
国際コミュニオン学会名誉会長 鈴木秀子氏
正眼寺住職 山川宗玄氏
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<鈴木>
命ということですけれども、私たちは命というと自分の寿命を連想します。
でも、その命はバラバラではない。深いところで皆繋がっていることを確信しています。
<山川>
同感ですね。私はそれを滝に譬(たと)えよく話します。水がドーッと滝壺に落ちると、たくさんの泡ができますね。
その泡を目で追っていくとすぐにパチンとはねてしまうものもあれば、ずっ先まで流れていくものもある。
しかし、その泡も最後には水の中に消えていきます。
このぼこぼこの泡の状態が人生ではないかと思うんです。
強い刺激によってこの世に生を受けて、すぐに亡くなる人もいれば、九十年、百年と長寿を全うする人もいる。
しかし、最後は全員が水という大きな命の中に帰っていく。
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命というものをあまり深く考えたことはない。
死んだらどうなるのだろう。
肉体と魂は別物という話はよく聞く。
現世にいる間はその体験ができることはない。
SF映画「マトリックス」では、「実在している」と思っている現実が、実は、コンピューターの作り出した仮想現実であり、実体は、機械社会のカプセルの中でチューブに繋がれて眠っている。
よく夢を見る。夢の中では自分は夢を見ていると思っていることは少ない。
夢から覚めると、夢だったんだと思う。
この世から去る時の瞬間とはそのようなものではないだろうか。
そして、あの世に行った時に人間に生まれる前の全ての記憶を思い出していくのだろう。
人間に生まれる時は、使命、役割を決めて生まれてくるが、生まれる時にその記憶は消されてしまうというのである。
なんとも無常である。
太陽に照らされ、水は蒸発し水蒸気となる。そして雲となり雨をもたらす。
雨となった、水は川となり、そして海に帰っていく。水は循環している。
なかには、池の水となり海に戻れない水もあろう。
これが人生の仕組みのように思う。宗教用語では輪廻転生というのであろうか。
この仕組みとはなんであろうか。
命とはなんであろうか。
凡人の私にはさっぱり分かりませんが、夢から覚めた時に面白い夢だったと思いたいのです。