2015年4月29日(水) 224/365
<神様はいつも側にいる>
皆さんおはようございます。
致知5月号
「人生で大事なこと」 対談 その3
国際コミュニオン学会名誉会長 鈴木秀子氏
正眼寺住職 山川宗玄氏
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<鈴木>
面白い話があるんですよ。ある人が死んであの世に行って海岸の絶壁にたっていたら、神様が現れるんです。
その人は神様にこう言いました。
「神様、あなたはいつも一緒にいて苦しみを乗り越える力を与えてくださるというけれども、そんなことはありませんでした。私が苦しくてたまらない時、あなたはどこかに行っておしまいになりました。その証拠に目の前の海岸を見てください。あなたと私の二人の足跡が続いていて、途中からは私一人の足跡になっているでしょう。その頃、私はたった一人で辛い思いをしながら歩いていたんです」
それを神様は黙って聞いていて、
「一人の時の足跡をよく見てごらん。砂の中に大きく深く足跡が食い込んでいるだろう。あなたが苦しくて一人では歩こうとしないから、私があなたの苦しみを担って一歩、一歩、歩いていたんだよ。そして、あなたが苦しみから抜け出た時、また二人で並んで歩いたのだよ」とおっしゃたというんです。
<山川>
なるほど。私は神様がわざわざ背中に乗ってくれたのかと思いました。
<鈴木>
だから、どんな苦しいことでも耐えられる、きっと大宇宙が味方をしてくれるはずです。
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誰にも相談できないほど深く苦しい出来事にであうと、「神も仏もあったもんじゃない、
なんでこんな目にあわなければならないんだ!」と思ってしまうだろう。
万人幸福の栞では、「苦難は福門」であるという。
苦難は、生活の不自然さ、心の歪みが映った危険信号であると書かれている。
苦しみの渦中にいれば、その苦しみの原因は、己自身の心が映し出されたものとであるとは、なかなか思うことはできないかもしれないけれど、苦しみに出あった時こそ、苦難の福門の言葉を思い出してみようと思う。
苦難は怖い。願わくば出あいたくないものではあるが、そう思えば思うほど苦難がやってくる気配がする。なぜなら、恐怖という心の投影は、きっと苦難だからである。
毎日を明るく、楽しく、よい心をもって生きていこう。
そうすれば、神様が味方してくれる。神様はいつも側にいる。
そして、よい人のご縁、よい事のご縁を導いてくれると信じているのです。