2015年2月9日(月) 145/365
<中国から見た日本 その1>
皆さんおはようございます。
友人のご厚意で中国の上海の物流を視察に来た。
上海に到着して、まず驚いたのが、交通マナーの悪さである。譲り合いと言うものは全くない。
信号のある交差点では、クラクションが鳴り響き、我先とふん詰まりのだんご状態。
赤信号でも突っ込んでくる。交差点の向こうは車がいないので、ルールどおりに従えばあっという間に渋滞がなくなるはず。信じられない光景の上海のスタートであった。
中国人は、俺が先、見栄と体裁、プライドの文化という。
確かに、それぞれの国で誇れる文化はあるはずであるが、一事が万事。騙して自己の利益を得るという文化。
確かに言われてみれば中国は、海賊版という偽物ばかりである。
そんな物が横行して経済が成り立っている世界。
中国の現地日本人に聞いたところ、ビジネスでは自己主張をしないと相手に負けてしまう。日本のように相手に敬う、相手の利益を考えることはない。
近江商人の三方良しではなく、”自分だけよし”のようだ。
如何に自分の利益を優先するかが大事であるという。
5年もいると日本人の精神である謙虚さ、相手を立てる心などの精神より中国風のビジネスのやり方が染みつき、時々、日本に帰ってくると「お前変わったなぁ」と言われてしまうそうである。これは、良い悪いではなく事実であり、それぞれの国の風土なのである。
その国の仕来りに従い、その国に順応することは大事であるが、どの国にいようとも、人と人との関係を豊かにしてお互いに上手くいくことを大事と考えたい。
自分が勝って、相手が負ける。これでは、広い視野で考えればプラスとマイナスが相殺されて社会としての成長はない。
自分もよい、相手もよいということは、社会も良くなるということである。
それが長く続くことであろう。
まさに三方良しである。