２０１７年３月２７日（月）　９２２／１０００

＜入社式＞

 

　皆さん、おはようございます。

 

　昨日、今年高校を卒業されたばかりのＭさんの入社式をご両親、妹さんをお招きして執り行いました。

　当社の入社式は一風変わっているんです。ひと言でいえば、結婚式風の入社式とでもいいましょうか。本当に感動して会場中、涙で包まれるんです。

　１８歳の若い青年を預かり、立派な社会人として育て上げるのが私たちの重要な役割です。

私が考える入社式は、家族と会社を結ぶ架け橋でありたいと思っているんです。

  

祝辞

 

Ｍさん、入社おめでとうございます。

　アイデックスを代表して、心から歓迎するとともに、アイデックスの社員としてお迎えできたことを大変嬉しく思います。また、ご家族の皆様には、日曜日のお休みの時にご出席を賜り、心より御礼申し上げます。

 　新入社員のＭさんは、今、大きな喜びと期待感、そして緊張感をもってここにおられることと思います。この思いを忘れることなく、ご家族をはじめ、これまでにお世話になった全ての方々への感謝の気持ちをもって、新社会人としての生活をスタートしていただきたいと思います。

 　アイデックスへの入社のきっかけは、運送会社でドライバーの仕事をしている叔父のＹさんの紹介と聞きました。Ｙさんは毎日アイデックスに仕事に来ていて、当社のことをよく御存じです。Ｙさんが当社ならと、紹介してくださったことを大変光栄に思うと共に、亮さんとのご縁を繋いでくれたことを心から感謝の思いでおります。

 

　Ｍさんに期待する事を、二つ話をさせて頂きたいと思います。

 　一つ目は、「失敗を恐れないでほしい」ということです。

何か行動を起こせば、つまずくことや失敗することが一度や二度、必ずあるはずです。しかし、失敗から学ぶこともたくさんあり、その経験は将来必ず役に立ちます。失敗を恐れて何もしない人より、結果が失敗に終わったとしても、自ら行動を起こした人のほうが成長していくものです。

そのような前向きな姿勢や行動は、必ず誰かが見ており、フォローしてくれるはずです。失敗することは勇気の裏返しであり、決して恥ずかしいことではありません。どんどん失敗し、一つずつ経験を積んでください。何事にも好奇心を持ち、当事者意識を持って積極果敢に正面から向かって行ってください。そして、自ら考え自ら行動することができる人になっていただきたいと思います。

 

私の好きな言葉に、

 

気づきがあれば、考えが変わる。

考えが変われば、行動が変わる。

行動が変われば、習慣が変わる。

習慣が変われば、人格が変わる。

人格が変われば、運命が変わる。　という言葉です。

 

つまり、気づいて行動すれば、よい運命をつくることができるとの教えです。

 

　二つ目は、「信頼される人になってほしい」ということです。

　そのためには、どんな時でも「ごまかさない」「逃げない」「裏切らない」、この３つの基本動作を実践することです。

　私は、その人にどれだけ能力があるかという前に、「どれだけ信頼できるか」ということが優先されるものだと思っています。いくら有能であっても、人を裏切ったり、苦しみを共に分かち合うことのできない人には、仕事を任せることができません。何事にも正直に、誠実に、素直な気持ちで取組んでいただきたいと思います。

 

　当社を取り巻く外部環境の変化は、ますます加速していきます。電気自動車、自動車の自動運転化、人工知能AIなど、１０年後、２０年後の未来は、今では到底想像もつかない世界になっており、約４７％の仕事が自動化されるという予測があります。つまり、今の半分の仕事はなくなるということです。皆さん、それを想像できるでしょうか。現実に目の前に迫っているということです。

　アイデックスも何もしなければ、何も変わらなければ、会社の存在価値を失うということになります。だからこそ、本来あるべき姿に立ち返り、新しい発想をもって未来を予測し、柔軟に変化に対応していかねばなりません。だから、一人ひとりが変わらなければなりません。そのために最も必要なものが「人づくり」であると考えています。

 

　私の経営の目的は、「人の幸せ」です。

私が思う幸せとは、自信をもって「楽しい」と言える人生です。そのためには、自分のことは脇に置き、周囲の人に喜んでいただける行動することが大切です。

自分だけの喜びより、自分が相手してあげたことで、相手が喜んでもらったことの方がもっと大きな喜びを得られる、と教えられました。まさに、「人の喜びこそ我が喜び」です。

 

私は、運送業を通じて、お客さまに最高の「いい仕事」を続けていくことが幸せの近道だと思っています。

いい仕事とは、お客様に喜んで頂ける仕事のことです。つまり、お客様の立場になって考え行動することであり、これを「お客様第一」であると考えています。いい仕事をすれば、必ずお客様から売上という評価を頂けると信じています。

 　皆さんと共に「いい仕事」をして、物心ともに豊かになり、社会にお役に立てる会社づくりをしていきましょう。そして、自信をもって幸せと言える人生にしていきましょう。

 　ここにいる皆さんに伝えたい事があります。幸運を引き寄せるための三つの実践です。

 

　一つ目は、「ご恩返し」の実践です。

　皆さんも１８歳の時がありました。初めて就職したときの期待と不安があったことを思い出して欲しいのです。今、こうしてたくさんの経験を積んで働いてこられたことは、多くの方々の「ご恩」を受けてきたわけです。人生の先輩として、厳しくも優しく、本日入社されたＭさんを立派な社会人として育てて欲しいということです。それが、たくさんの「ご恩」を頂いた方々への恩返しではないでしょうか。

 

　二つ目は、「ご両親」への感謝の実践です。

　産んでくれたお母さんへの感謝、一家を支えてくれたお父さんへの感謝です。感謝の実践はたくさんあると思いますが、両親に感謝の手紙を書いてください。きっと、喜ばれると思います。

ご両親が亡くなられた方もいると思いますが、時々はお墓参りにいって感謝を伝えてみてください。きっと、自分の気持ちが晴れ晴れすることと思います。

 

　三つ目は、「ご家族」への感謝の実践です。

　自分がこうして頑張って働いていけるのは、家族の支えがあるからこそです。特に奥様、御主人様への感謝の実践は大切です。

 

ご恩返し、両親への感謝、家族への感謝、この三つの実践を、一つずつでもいいからやって見てください。きっと、人生の視界が広がってくるはずです。

 　言葉で言うのは簡単ですが、実践することは案外難しいものです。ここにいる皆さんに幸せになって欲しいと心より願っています。そのためには、実践以外に方法はありません。感謝の気持ちをもって実践すれば、必ず幸運を引き寄せ、幸せへの切符を手にすることを信じてやみません。

 　私たちが仕事をするのは幸せになるためです。仕事は生活するためのお金を稼ぐためだけのものではありません。仕事は幸せになるための道具なのです。だから、道具である仕事を大切にすることが、幸せになるための秘訣であると考えるのです。

 

ここまで、幸せについて話をしてきましたが、よくよく考えると、私たちは既に十分に「幸せ」に囲まれているのではないでしょうか。生きていること、三食ご飯を食べられること、仕事があること、友だちがいること。そして、何よりかけがえのない家族がいること。当たり前のことですが、この当たり前がとても有難いことであり、「幸せなこと」だと思えるのです。私たちはありとあらゆるものに恵まれていて、幸せに囲まれていることに気づくこと、今この瞬間が幸せと思えることが大切であるように思えるのです。皆さんに是非、このことを考えてもらいたいと思います。

 

　会社が永続的に発展していくためには、皆さん一人ひとりの成長でしかなく、この想いはこれからも変わることはありません。この先も社長として人材育成に心血を注いで参ります。

 　アイデックスの社員として、使命と誇りを持ち、どのような場面においても自らの力を十分に発揮し、思いきりチャレンジしていただきたいと思っています。

 　今日という日は、素晴らしい日です。社員と共にＭさんの門出を祝福できるという幸せを生涯忘れることはありません。社員一同、Ｍさんを心より歓迎をいたします。

　Ｍさんがいつまでも健康で、信頼される立派な社会人として大きく成長されることを祈念いたしますと共に、ご家族の皆様が幸せに暮らせますことを心よりお祈りして、お祝いの言葉といたします。

 

平成２９年３月２６日

株式会社アイデックス

代表取締役社長　鈴木啓之