2014年10月26日(日) 39/365
<日本の未来>
皆さん、おはようござます。
ある少年に起きた出来事である。昭和38年10月9日。当時9歳の小学校3年生だった少年に母が突然、「父ちゃんがケガをした。病院にいってくるから”おこた”に入って大人しくしてな!」と告げ、家を飛び出していった。
その様子にただならぬ空気を感じた少年は、何故か涙が溢れだした。「父ちゃんが死んだ・・・」そこから、少年の家族の辛く厳しい運命が始まった。
残された家族の生活苦。三人兄弟、弟は5歳と1歳。母の辛い思いはどれほどのものだったろう。と少年は振り返る。少年は、母が寝ている姿を見たことがなかったと言う。
少年は、畑の手伝いをしながら、必死に勉強をした。奨学金制度を利用して群馬県の有数の新学校に入学。この逆境の影響からか、教育の仕組みを作る環境整備の仕事につきたいという気持ちが芽生え、「政治家になる」と決心する。
その少年こそ、現職の下村文部科学大臣である。下村大臣は、東京都の倫理法人会に30年所属している。下村大臣の教育方針は、教育に武道と道徳を取り入れると発言。
10月22日の中日新聞の一面記事。
「道徳の教科化を答申」、文部省は2018年の教科書化を目指す。しかし、政権が特定の価値観を子供に押し付け、子どもたちの思想統制につながるという懸念は根強く・・・。早くもつぶしにかかっている。
道徳=軍国主義という意識が日本人の中に今だ存在している。道徳がなぜ思想統制になるのだろうか。残念極まりない。
昨今の希薄な人間関係、イジメ、残虐な事件、汚職など、道徳教育がないことによる弊害が極めて多いように思う。
日本人に刻まれている道徳心を目覚めさせるには、正しい教育をするしかない。
そして、日本の未来を子ども達に託したい。