2014年10月22日(水) 35/365
<人を幸せにする為の道具>
慶応3年(1867)10月、将軍徳川慶喜は大政を奉還し、12月9日には王政復古の大号令が発せられ、幕藩体制に代わる新政府が成立しました。しかしながら開国まもない当時の日本の世情は依然混沌としており、国際的にも多くの問題を抱えておりました。
明治天皇は独裁国家を望まず、立憲君主国家としての道を歩むことを宣言された。それが五箇条の御誓文である。現代に訳したのが次です。
1.広く会議を開いて、すべての政治は人々の意見によって行われるようにしましょう。2.上の者も下の者も心を1つに、国を治めていきましょう。
3.身分にかかわらずに、誰もが志を全うし、その意思を達成できるようにしましょう。
4.今までの悪しき習慣はやめて、国際社会に合った行動をしましょう。
5.新しい知識を世界から学び、天皇が国を収める基礎を築いていきましょう。
ということだそうです。五箇条の御誓文の評価は、凡人の私にはよく解りませんが、五箇条の言葉だけみると、今の政治のリーダーに「先人に学べ」と言いたいのです。
小渕大臣のカネの使途を巡る疑惑、党内抗争、政権争いなど、数え上げればきりがない。国民は失望している。それが、50%台の投票率に現れている。
リーダーの責任は重い。政治家は辞めればよいが、中小企業の経営者は、辞める事は倒産を意味する。そして、社員の働く場が無くなるのである。
リーダーは、リーダーとはどうあるべきかを学ばなければならないだろう。国民の為に国があるように、社員の為に会社がある。その社員が幸せを感じることが出来なければ、その会社の存在価値はなくなるだろう。
会社は、お客様の為に存在すると考えたい。そして、社員一人ひとりの仕事はお客様のために存在していることを伝えてなければ、仕事はカネの為となり、拝金主義の犠牲者となってしまう。
カネは魔物、でもお金は大事。私が尊敬する方の言葉、「お金は、人を幸せにする道具」であると。