2019年8月14日(水) 1025回目
<幸せってどこにあるの?>
なぜ、うまくいっている会社の経営者はご先祖を大切にするのか
天明 茂著 (致知出版社)より抜粋 その1
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「自分は親のせいでこんなん人間になってしまった」、「自分は誰々のせいで不幸になった」と他を責めている人は幸せになれない。それは「幸せになれない」「不幸である」ことの理由づけをしているからだという。もし幸せになったら自分のこれまでの意識を否定することになり、それは「自分の負け」だから、どうしても不幸であり続ける必要がある。だから幸せ感を持てないのだというのである。
こうした人は、なぜ相手が自分に対してそのように接してきたのか、その理由を考えてみる必要がある。なぜ親が厳しかったのか、なぜ上司が自分を叱り続けたのか、その背景を冷静に考えてみると、自分に対する期待や願いが見えてくる。すると、自分の思慮が足らなかったことに思い至り、他を責めていた自分を乗り越えることができる。
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先日、長男と一緒に夕食をしていた。すると長男から「お父さん、幸せってどこにあると思う?」と聞いてくるのである。私は間髪入れずに、「今、ここにあるよ!」と答えたのです。大切な子供と一緒に食事ができることは、この上ない幸せなことであると思ったのです。他の幸せを探す必要もないかもしれません。
私たちは、“幸せになりたい”と言っていますが、“幸せとは何か”を考えたことがあるのだろうか。そこに問題があるかもしれません。幸せとは日常の中にあり、今ここが幸せと気づけば、満ち足りた人生を歩んでいけるように思えるのです。