2020年5月5日(火) 1034回
<人生の目的を知る>
小さな修養論 より抜粋 その2
藤尾秀昭著
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人生は山登りに譬(たと)えられる。山登りには登る人と下る人がいる。それは年齢ではない。
「90%の人は山を下りている。90%の人は力を出し切っていないからだ。人生の山を登っている人は10%」と言う。
1時間は1分が60回。一日は1時間が24回。ひと月は一日が30回。一年はひと月が12回。十年は一年が10回。十年後どんな自分になっているか。何となく今よりもよくなっている、と思っている人が多い。しかし、いまの生き方がそのまま十年後のその人の生き方であり、年を取った分だけ人生は下り坂になっている。
そうならないためには、いま目の前にあることに全力を尽くすこと、その姿勢を習慣にすること。
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昨年の自分と今日の自分と比べてどれほど成長しただろうか、と自分に問えば、なかなか答えが出てこないものです。その繰り返しの中であっという間に歳をとっていく。 たった一度の人生に成長の実感がないとか、生きがい、働きがいがないとすれば、これは虚しく思えるのです。
成長の実感は、一年後の自分は「こうなりたい」と具体的な目標を立てることです。そのようにすれば、一年後にどの程度まで実現できたか、はっきりと答えがでるのです。
目標は大きいことに越したことはありませが、まずは、目標を立てることです。そして、その目標を達成するために一日の目標を定め実践し、一日の終わりに反省することです。その繰り返しの中で自分の人生の目的をはっきりと知ることができるように思えるのです。