2020年7月5日(日) 1041回
<天の蛇口>
すべては今のためにあったこと(海竜社) より抜粋 その2
修養団 元伊勢道場長 中山靖雄氏著
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自然の中で生かされている私たちは、間違いなく、お父さん、お母さんとつながっているということを自覚することです。
ですから、「お父さん、お母さん、ありがとう」と、まず思うこと、そうして親に伝えていくことが大切です。どんな親だからいいとか悪いとかではなく、そこにいてくれなかったら、その時に存在してくれなかったら、自分は存在しなかったという感謝なのです。
「お父さん、お母さん、ありがとうございます」「ごめんなさい」
これをやっていると、自分の内から湧いてくるものがあります。
私たちは母親とへそでつながって生まれてきました。まさに親と直結しているわけですから、常に親に感謝の気持ちを持っていると自分の中に変化が起きてきます。
「天国の蛇口」が開くのです。そこからつながっているご先祖様が、「苦労するかもしれないけど、がんばれよ」と応援してくれます。その思いが流れてくるのです。今でもへそはまちがいなく、親とつながっており、ご先祖様、そして天ともつながっているのです。
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父親が亡くなって三年になります。その後、両親の存在がいかに有難いことかと心底思うようになったのです。父親が生きている時にたくさん父親孝行すればよかったのですがそれは叶いません。
「親孝行したいときには親はなし」です。
85歳の母親が元気でおりますので、よく実家に帰り、草刈りや重たいものを持ってあげたり、たくさん会話をして自分なりの親孝行をしています。
そんなことを繰り返していると、母の存在が「有難いなぁ!」と思えてくるのです。
日々、感謝で生きて、ご先祖様に恥じない生き方をしようと誓います。
この先も辛いこと、苦しいことがあるでしょうが、怠けず努力を続けていけば、「天の蛇口」が開き、亡き父、そして多くのご先祖様とつながって導きの力を受けることができるんじゃないかと信じたいのです。