2021年5月16日(日) 1051回
<幸運の女神がほほえんでくれる>
「人生の大則」より抜粋 その2
藤尾秀昭著 より引用
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致知出版社 藤尾社長の言葉である。
以前、ある経営者に、人生で一番大切なものは何かと尋ねたことがある。その人は「それは自分にもわからないが、こういう人は絶対に成功しないという条件はある」と答えられ、次の四項目を挙げられた。
一つは言われたことしかしない人、
二つは楽をして仕事をしようとする――そういうことが可能だと思っている人、
三つは続かないという性格を直さない人、
そして四つは直ぐに不貞腐(ふてくさ)れる人である。
多くの人生の達人が数える人間学のエキスは、いつ、いかなる状態においても、常に精神を爽やかに奮い立たせることの大切さである。
精神爽奮(そうふん)。いつも颯爽(さっそう)としている。いつも颯爽とした気分でいること。そこに幸運の女神もほほえんでくるということだろう。
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一つ目の「一つは言われたことしかしない人」を考えると、会社の仕事には、担当でない仕事が数多くあるものです。その仕事は誰かがやらなければならない仕事です。それを、「自分の担当ではないから関係がない!」と知らん顔しているようでは、「自分は自己中心的な人間である!」と宣言しているようなものです。そんな人に幸運の女神はほほえみそうにありませんね。
誰の仕事かわからない仕事を自ら進んで行動する人に幸運がやってくるのは、至極当たり前のことではないだろうか。なぜなら、人はそのような前向きな人を好きだからです。
自ら進んで行動する人の多い会社がその会社の値打ちを決めるものだと思うのです。皆さんには、知らん顔しないで、自ら行動を起こして欲しいと切に願っております。
二つ目の「楽をして仕事をしようとする、そういうことが可能だと思っている人」を考えると、「この仕事はお金がいいとか!」、「この仕事は、儲からんとか、割に合わんとか!」、常に不満を言っている人。つまり、自分の損得でしか動かない人に幸運の女神はほほえみそうにありませんね。皆さんもそれは納得できると思います。ところが、自分をよく観察してみるとどうでしょうか。人は損得で動きやすいものですが、頼まれごとに「はい、喜んで」と行動しているかどうかを判断基準にしてみてください。まずは、「人の喜び、我が喜び」の精神で行動している人に幸運の女神がほほえんでくれるのでしょうね。お天道様は見ているものです。
三つ目の「三つは続かないという性格を直さない人」を考えると、これは継続力のことです。「自分を高めるために〇〇〇をしよう!」、「自分の悪い所を直すために〇〇〇しよう!」などと決めたとしますが、長続きしませんね。でも自分の意志が弱いと片付けないことです。本当にそうなりたいと思っているか?」と考えて、もう少し粘り強くなりたいものです。
本当にそのようになりたいと思うのなら、毎日、声を出して唱和して自分の潜在意識に落とし込む強い意志がいると、どこかの本に書いてありました。これは難題ですね。
決意新たに実践する人に幸運の女神がほほえんでくれると思いたいですね。
最後の四つ目は、「直ぐに不貞腐(ふてくさ)れる人である」を考えると、人は直ぐに不貞腐れる人を避けますね、付き合おうとも思わないでしょう。でも、当の本人は、自分は直ぐに不貞腐(ふてくさ)れる人だと気づいておりません。案外そういうものです。愚痴はダメだよ、と言いながら愚痴をこぼしている人のようなものです。そのような人に幸運の女神がほほえんでくれるはずがありません。自分の欠点を認めて、愚痴や不平不満を言わず、「自分は、まだまだである。もっと、自分を磨いていこう!」と、常に謙虚に、学び、実践する人に幸運の女神がほほえんでくれると信じたいです。
言うのは簡単ですが実践は難しいものです。難しいと片付けてしまえば、全ての可能性の扉が閉まります。自分の未来がよりよいものにするために実践していきましょう。皆さんに幸運の女神がほほえんでくれますように。