2022年2月1日(火) 1054回
<見えないものの力を味方につける>
「宇宙を貫く言葉の法則」/小林正観&神渡良平(『致知』2008年8月号より抜粋)
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【小林】宇宙というのはどうも二重構造になっているみたいなんです。結婚したいと言ってる人からは結婚が遠ざかるし、お金がほしいと言ってる人からはお金が遠ざかるし、健康がほしいと言ってる人ほど健康が遠ざかっていくようです。
ですから講演でも、「聴かなくてもいいですよ」、みたいな話のほうが聴きたくなると思うんです。
【神渡】なるほど、宇宙の法則がそうなっているんですね。
【小林】ある保険会社が、車につけてあるお守りの数と事故率を調べたら、お守りの数が多くなるほど事故率が高いという統計が出たんです。なぜお守りが多いほど事故に遭いやすいかというと、前が見えなくなるからです(笑)。
【神渡】アハハ(笑)。
【小林】それは冗談ですが、でも宇宙の構造はそういうふうに、執着を持って求めるほど遠ざかるらしいんです。つまり、営業ナンバーワンになりたいと年間1,000回言ったとすると、来年もまたその言葉を千回言うようになるし、健康がほしいと言っている人は、来年も再来年も同じことを言い続けることになる。つまり叶っていないわけです。
言ったことが叶うのではない。言った言葉をまた言いたくなるようにセットされるらしいというのが、これまでの研究で私が掌握した宇宙の方程式です。
【神渡】だから正観さんは先に「ありがとう」と感謝するのがいいとおっしゃっているんですね。
【小林】そうです。「ありがとう」を仮に1万回言ったとすると、来年また「ありがとう」を1万回言いたくなるような現象が勝手に降ってくるんです。何が降ってくるかは分からないけれど、とにかく「ありがとう」を言いたくなる現象が1万個セットされる。そういうふうになっているみたいです。だから、「嬉しい、楽しい、幸せ、ありがとう、ツイてる」というような言葉をずっと言っていると、言った回数だけ、その言葉をまた言いたくなるようにセットされるわけです。せっかく宇宙の仕組みがそうなっているらしいと分かったので、私はそれを毎日使いこなしています。ものすごく簡単で、お金もかかりません。宇宙の方程式に沿って言葉を使うことで、人生を潤し、豊かにすることができるんです。
対談「宇宙を貫く言葉の法則」/小林正観&神渡良平(『致知』2008年8月号より抜粋)
日常生活では、心配ごとや不安、憂い、そんなマイナスな思いが渦巻いています。あるいは、憤りや怒りもありますね。小林正観さんは、そんなことを思えば思うほど、そのような出来事が起こってくるよ、と言っています。反対に、楽しいこと、嬉しいこと、笑い、笑顔、有難いことを思っていると、そのような出来事が起こってくるというわけです。
『笑う門には福来る』、なんて諺がありますが、まさにそんなことではないかと思います。
マイナスな思いは、心のことなので簡単に拭い切れません。だから小林正観さんは、無条件で「ありがとう」と、口癖のように言葉に出して言うことだとおっしゃっています。歩いている時、入浴中、いつでもどこでも、「ありがとう」と言い続ける、そうすると、向こうから勝手に「ありがとう」って言いたくなる出来事が起こるっていうんだから、本当かね、と思いたくもなりますが、信じる者は救われますから、「ありがとう」って、いい言葉だから、やってみてもいいんじゃないかと思えたりするわけです。見えないものの力を味方につければ、怖いものなしですよ。
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アイデックスは、今年で満66年を迎えることができました。私の年齢が58歳ですから、それよりも前に誕生していることになります。企業の寿命は30年といいますから、立派なことじゃないかと思います。66年の歴史の中には、オイルショック、バブル崩壊、リーマンショック、東日本大震災などの経営危機がありましたが、多くの諸先輩方のおかげでここまで来ることができましたことは感謝の念に堪えません。
創業者の故浮海徳七さんが入出運送を設立していなかったら、今のアイデックスはありません。有難いことです。毎年8月23日の設立記念日に浮海家へのお参りとお墓参りをさせていただいております。会社の命の本(もと)に感謝するということに於いて、とても意義深いことであると思います。また、自分自身の命の本(もと)であるご先祖様に思いを馳せ、お墓参りに行くことは、見えないものの力を味方につけることではないかと思います。きっと、良い方向へ導いてくださると信じています。