2017年3月7日(火) 902/1000
<生まれた時の写真>
皆さん、おはようございます。
致知2月号(致知出版社)
「返しても返しきれない数々の大恩よ」 その1
国際コミュニオン学会
名誉会長 鈴木秀子氏
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三つの時の写真と
七十三歳の写真を
並べて見ていると
守られて生きてきた
数知れないあかしが
潮(うしお)のように迫ってくる
返しても返しても
返しきれない
数々の大恩よ (坂村真民氏)
私たちは日常生活の中で、いつしか欲がどんどん大きくなって、自分がきょうまでたくさんの恩を受けてきたことすら忘れがちです。小さな頃は両親や祖父母の庇護(ひご)の下ですくすくと成長し、学校に入れば先生方の教えを受け、会社に就職すれば社長さんから給料をいただいて生活します。
このように、一人で生きてきている人など誰もいません。にもかかわらず、まるで自分一人で生きてきたように錯覚してしまいがちなのが人間の弱さかもしれません。
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坂村真民さんの詩である。僕も今年で54歳になります。成長してきた所もあると思うけど、未だ未熟者という自覚があります。
54年前に産まれた時の写真は、到底自分とは思えないくらい可愛いのですが(笑)、年を重ねるにつれて大人の顔つきになってきています。それを見るとやはり産んでくれたお母さん、育ててくれた両親がいなければ、ここまで生きてこられるはずもないという感謝の気持ちが湧いてくるのです。やはり両親への感謝が一番であると思います。
親子喧嘩をしたところで、絶対に裏切らない、見捨てない、見守られているという安心感が今日までの自分を支えているように思えるのです。親になってますます親の気持ちというのが分かってきます。そのように思うと、いろいろと心配をかけてきたことを反省しています。
人はひとりでは生きてはいけません。この世に一人で生きてきた人なんて誰一人もいるはずもありません。多くの人に支えられ生かされてきたわけです。だから、自分も大切であるけれども、自分の周りにいる人たちも大切であるという思いを持つことが、多くの恩恵を受けてきたご恩返しになると思うのです。
生まれた時の写真を見てみよう。何か感じるものがあると思えるのです。