2017年3月6日(月) 901/1000
<自分を見ること>
皆さん、おはようございます。
致知2月号(致知出版社)
「熱と誠が経営の道を開く」対談 より抜粋 その5
ルミネ社長 新井良亮氏
良品計画前会長 松井忠三氏
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(松井)
私は結果を出せることが、リーダーの条件だと思っています。で、結果を出すためにはいろいろな要素が必要なんですけど、やっぱり一番は人間性でしょうね。素直で正直で、嘘をつかない。この人間性がちょっとでも欠けていると、リーダーは務まりません。
(新井)
これから世界がグローバルになればなるほど、多くの人たちと交流しなければいけない。その時に重要なことは、品格と誠実さだと私も思います。
(松井)
私は「あせらず、くさらず、おごらず」という三つの心構えをずっと大事にしてきました。調子がよい時も逆境の時も、自分を磨くチャンスだと捉え、あせらず、くさらず、おごらずに目の前のことをコツコツとやる。そこがすべての起点になりますし、熱と誠の具体的な形であると思います。
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僕は素直なんですが、単純なんです。だから戒めにしているのが、「有頂天にならす、生意気にならず、油断せず、謙虚でいること」を心掛けています。それでないと、すぐに落とし穴にはまってしまうような気がしているんです。
人は自分のことを案外分かっているようで分かっていないんじゃないでしょうか。だって、人を見ているとよくわかりますよね。
「あの人、最近ちょっとおかしいよね」なんて思ったことは結構あるんじゃないでしょうか。僕も何度か注意されたことがあって、ふと気づく時がありました。その時は、目が覚めたという気分になるんです。だから、注意された時には有難いと思いました。
だから本当に自分自身の言動を客観的にみることがとっても大切だと思います。でも自分を見ることは難しいよね。自分に甘くなったり、自己を正当化してしまうので、なかなかできるものではありません。これも訓練だと思っています。
自分を見つめて反省し、人間力を高めていく努力をしていくことがリーダーには必要です。人間力をひと言で言えば、「人の気持ちが分かる」ということだと、ある方から教えて頂きました。