2017年2月18日(土) 885/1000
<にっこり笑って、ありがとう>
皆さん、おはようございます。
「宇宙も神様もぜんぶ味方につける習慣」(宝島社) その14
著者:小林正観氏
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何か問題が起きたとき、解決法は2つあります。ひとつは、相手を変えるために説得し、討論し、論理的に屈服させて、自分の意見を通す。いわば、ディペートのような「西洋的解決法」です。これは、敵をつくり恨みや憎しみを残します。そしてもうひとつは、”私”の中に存在する「徳」で解決する「東洋的方法」。
「徳」で解決する方法とは、人を温かくする、明るくする、安らげる、元気にする、勇気づける、励ます、力づける・・・・、そんな言葉を、たくさん贈ることです。言葉の贈りものには、お金がかかりません。無尽蔵に、いくらでも口から出てくるものだから、意識すればたくさん贈りものができます。たとえ自分が相手からひどいことをされても、非難や恨みの言葉ではなく、お礼と感謝の言葉を伝え続ける。そうすれば、敵対していたはずの相手は、いつの間に味方になってくれます。
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ディペートとは討論すること。話し合いで相手を打ち負かして、いい気になっているようでは、相手との良好な関係を築いていけるものではありませんね。相手に逃げ道をつくってあげること、少しは花を持たせることも時には必要です。
話し合いで相手に勝つということは、相手が負けるということ。「俺が正しい」と理屈をつけて勝利した所で何が残るのだろうかと考えてしまいます。きっと、不満や憤り、あるいは怒りや恨みといった感情にまで発展しかねません。相手には相手の積み上げてきた人生があって、現在に至っているわけですから、まずは十分に尊重して明朗で融和な関係を築き上げていくことが大切なんだと、最近は特に思えているんです。
相手の意見を一旦は受け入れること、それが相手が心の窓を開いてくれること、よい人間関係をつくっていく第一歩であるよう思えるんです。
私たちは人間関係の中で生きています。関わる人すべてが、力を貸してくたら、どんなに心強いことでしょうか。そのために、にっこり笑って相手に「ありがとう!」を伝えることだと思えるんです。そこには自分が素直になれるかでしょう。これが最大の課題なんです。