2017年2月11日(土) 878/1000
<風が吹いているか>
皆さん、おはようございます。
「宇宙も神様もぜんぶ味方につける習慣」(宝島社) その7
著者:小林正観氏
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あるご婦人から料亭を辞めさせられた板前の夫が、もう人に使われるのが嫌だから自分の店を出したいけどお金がない。どうしたらいいでしょう? と相談されたことがあります。人に使われるのが嫌だ、お店を出したい、という本人の「思い」があるかもしれませんが、私はいつも、「風が吹いていますか、川が流れていますか」と答えます。
人は自分が何かを決断できると思っているけど、その決断は100個目であって、実は決断に至る前に99個の現象が目の前を流れてきているのです。流れてきているならば、やりたい、やりたくないにかかわらずやらされるハメになります。自分の「思い」によって人生を組み立てられると思っていると、悩んだり苦しんだりしてしまいます。
しかし、「思い」は関係ありません。流れてきているままに生きていくだけです。だから、流れに身をゆだねるといいみたいです。
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企業が100年の歴史を刻むことは難しいです。多くの企業が100年を前に姿を消していくのが現実です。つまり、企業としての存在価値を失い時代に飲み込まれていくわけです。
今と全く同じ事業が永続的であるなんて保障は一切ありません。ないと言っても過言ではないでしょうか。だから、「何を捨てて、何をやるのか」。経営者にとって時代の流れをつかんで、変化させていかなければ生き残っていけません。
そんな時、小林氏がおっしゃる、「風が吹いているか!」という直観的な感覚や、その予兆があるということもうなずけます。
自分の思いも大切なのですが、自分の思いを実現させるためには、「流れを感じること」、これは自分の思うことと、時に反対なことがあるかもしれませんね。だから判断に迷うわけです。最後は自分を信じるしかありません。