2017年2月2日(木) 869/1000
<社長は実践人でなきゃ>
皆さん、おはようございます。
修養のすすめ(致知出版社)より引用 その17
著者:北尾吉孝氏
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中国古典に「義理のべん」という言葉があります。孔子は「君子は義に喩(さと)り、小人は利に喩(さと)る」
※解説:物事を処理するにあたって、君子の頭に先ず浮かぶのは、自分の行動が
正義にかなっているかどうかということであり、小人の考えることは、先ず損得である、と言われ、君子と小人を分ける一つの大事な点として挙げられています。
また、『菜根譚(さいこんたん)』の中に
「徳は事業の基(もとい)なり。未だ基固(かた)らずして棟宇(とうう)の賢久(けんきゅう)なる者有らず」
※解説:事業を発展させる基礎は徳であり、この基礎が不安定では建物が賢固であったことはない。
とありますが、やはり基本的には、事業というのは徳業でなければ長期的には存続し得ないと思います。一時的に利益が出て発展するようなケースもあるにはありますが、長い目で見れば社会のため・お客様のためになり続けらているもののみが、事業として継続発展することができると私は思います。
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正しい行動をしていかなければ、リーダーとはいえないわけです。では、何が正しくて、正しくないかということは、実は分かっているようで分かっていないんです。それを分かるようにするためには、勉強することだと思うんです。勉強したとしても、言動不一致になることもあると思いますが、勉強しないよりましですし、勉強しなければ、ますます誤った行動になっていってしまいます。
誰でも自分が間違った行動をしているなんて思っていません。なぜなら自分の非を認めることはなかなかできそうでできないものだからです。
自分の考え、行動を正しくしていく努力をして、人様のため、社会のためにお役に立てることが大切なんじゃないかと思うんです。決して、大きなことではなくても、自分のできる範囲のことでいいと思うんです。そういう考えの人が増えていけば、きっと、世の中がよくなるよね。
だから企業としての役割って重要です。社長はトップとして、人を動かしていく上で「徳」といわれるものを積み上げていかなければ、社員が動いてくれません。そのことを十分に腑に落とし、自ら実践人でなければならいと考えています。
生意気なことを言っているんですが、自分に「喝」です。