2017年1月28日(土) 864/1000
<管理職の自覚>
皆さん、おはようございます。
修養のすすめ(致知出版社)より引用 その12
著者:北尾吉孝氏
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管理職の育成について調べてみますと、「伸び悩む管理職の育て方」といった様々なHow to物が出版されているようです。しかし私はこうした本は殆ど役に立たないのではないかと思います。結局はリーダーになるような人は育てるというのではなく、やはり自ら育つのだと思います。
自らが自分の使命を知り、自らを自分で築き上げなければなりません。自らを築くのは、自分以外にはないのです。故に先ずは「自得(本当の自分、絶対的に自己を掴む)」から出発し、「自分にはいかなる天賦の能力が与えられ、どういう能力が欠けているのか」と己自身を知らねばなりません。自分を知れば自ずと自分の足らないところを補うべく、どういった人を周りに引き寄せたら良いか、あるいは引き寄せるため自分自身がどうあらねばならなか、となるわけです。
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管理職の役割というのは、大きく分けて2つあると思います。一つは、仕事そのもの。当社で言えば、トラックの運転、整備、あるいは業務そのものをよく分かっているということ。これは、やる気と努力をすれば、誰でも習得できるものです。
もう一つは、”人を動かす”ということ。これは、相手が人間でありますから、その人の人柄、人望がなければ、人は思うように動いてくれません。これについては教育というより、その人の性格に大きく影響してきますので、管理職としての人格を高めていくという、自ら学び、自ら変革する気概がなければ、思うような成果が上がりません。他に責任を押し付け、言い訳ばかり言っているようでは管理職は失格なのです。
だから社長は覚悟をもって任命し、管理職に成長の機会を与えることが重要になります。与えられた機会を精一杯に務めている者は、多くの人を巻き込み期待以上の成果を上げていきます。反対に管理職を憧れや名誉、プライドでしがみついているよう者は、自分のことで精一杯で思うような成果が上がりません。
管理職とは重い責任であり、それを任されたという自覚を持って、恐れることなく果敢にチャレンジしていこうという者が管理職でなければならず、自らを磨こうと努力する姿勢がなければなりません。