2017年1月27日(金) 863/1000
<未来への舵取り>
皆さん、おはようございます。
修養のすすめ(致知出版社)より引用 その11
著者:北尾吉孝氏
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昔から人の使い方として、
「使用(単に使うこと)」
「任用(任せて用いること)」
「信用(信じて任せて用いること)」
とあるわけで、任せて用いた以上ぐじゃぐじゃと言うべきではありませんし、信じて任せて用いた以上なおさら細かいことを言うべきではありません。そして任せて用いた後は、任せた結果を見てどう判断するかということ、つまり「人を見損なったなぁ」と思うのか「良い人を選んだなぁ」と思うのか、という話であって結局は自分の選択の眼の問題だといえるでしょう。
いかなる仕事を経営者や役員等の重職がせねばならないかというと、例えば企業で言えば、「これから10年、20年、いかなる舵取りをしていくのか」とか「この激変する世の中でどのように生き残っていくのか」といったこと、あるいは「自分が営んでいる業をいかにして変化に対応させていくのか」といった戦略を練っていくということです。
細かなことを部下に任せられない場合、トップはそうした大きな戦略を描く時間がなくなることになります。自分の本来の職責を限られた時間内にいかに効率的に果たすかという観点からも、任せて用いるということが非常に大事なポイントになるのだと思います。
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社長は信頼できる懐刀、腹心がいなければ、社長はあらゆることに口を挟まなければならず、足元を見ることに精一杯となり組織は弱体化していきます。
社長は社長の仕事に専念すべきなのです。では、社長の仕事っていったいなんなんでしょうか。
北尾さんが言うように、「未来の方向づけ」をするのが社長の重要な仕事であるわけですから、細かなことにいちいち絡んでいるようでは、見えるものも見えなくなってきます。ダメな社長は、「社長が部下の仕事をする」ことだと師匠から教えてられました。少し耳の痛い話なんですが。。。
最近、ドライバー不足で乗務する機会が時々あります。一時的なものであればよいのですが、慢性的に社長が乗務するようでは危機的状況です。お客様からも信用を失ってしまいます。社長の失態でもあるわけですから、反省しなければなりません。
会社は変化に対応できなければ潰れていきます。変化は未来にあるわけですから、未来への舵取りという重要な役割を果たしていくためにも、未来を予見する力、構想する力、実行する力を磨き続けていこうと思います。