2017年1月16日(月) 852/1000
<未来を見る>
皆さん、おはようございます。
修養のすすめ(致知出版社) その1
著者:北尾吉孝氏
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三国志の英雄・諸葛孔明(しょかつこうめい)が五丈原で陣没する時、息子の瞻(せん)に宛てた遺言状の中に「澹泊明志(たんぱくめいし)、寧静致遠(ねいせいちえん)という有名な対句があります。
「私利私欲に溺れることなく淡泊でなければ志を明らかにできない。心安らかに落ち着いてゆったりした静かな気持ちでいなければ遠大な境地に到達できない」という意味ですが、事程左様(ことほどさよう)に「静」ということが非常に大事だということです。
それからまた、本当に大きなディシジョンメイキング(意思決定)を英断するのがトップというものであり、上に立てば立つほど詰まらない事柄にぐだぐだと時間・労力を費やすことではいけません。枝葉、末節のことは部下を「任用(任せて用いる)」するか、「信用(信じて任せて用いる)」すれば良いわけで、そこを勘違いして何もかも全て自分でやらないと気が済まない人は、「寧静(ねいせい)」という状況にならず肝心要の大事が抜けてしまうということにもなるでしょう。
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澹泊明志(たんぱくめいし)とは、
「私利私欲に溺れることなく淡白でなければ志を明らかにすることができない。」
寧静致遠(ねいせいちえん)
「落ち着いてゆったりした気持ちでないと、遠大な境地に達することができない。」と辞書にあった。
社長は常に未来を見ていかなければならないと教えられました。未来がどうなるか、誰にも分かりません。それでも未来を予測し、未来を創っていくのが経営者の大事な仕事の一つです。
経営者が私利私欲、公私混同、挙句の果てに、生活習慣が乱れ物欲に溺れているとしたならば、頭の中はざわついて判断能力が鈍ってくると思うのです。
周りの状況に惑わされず心は明鏡止水の如く澄み切っているとしたならば、気づきや直観は冴え、見えない未来でも進むべき道に自信が持てるようになるんじゃないだろうか。そのためにも「静」という心の状態をつくる訓練もいるわけです。
「あんたは落ち着きがないから瞑想しなさい!」と女房に叱られます。「そうかなぁ!」と思うんですが、それでも一番身近な人が言うんだから、間違いないようです。
だから、瞑想やってますよ。まぁ、瞑想じゃなくて、迷走なんですけどね(笑)