2017年1月8日(日) 844/1000
<一人の時間に何をするか。その1>
皆さんおはようございます。
修養訓(致知出版社)
「一人の時間になにをしているか」より引用
著者:藤尾秀昭氏
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「冥冥(めいめい)の志なき者は、昭昭(しょうしょう)の明(めい)なく、(こんこん)の事なき者は、赫赫(かくかく)の功(こう)なし」
「冥冥の志なき者は、昭昭の明なく」というのは、心の中で密かに志を抱いて努力して励んでいこうという気持ちを持たない者には輝かしい名誉などは表れてこない、と言っているわけです。
「の事なき者は、赫赫の功なし」というのは、目立たない誰も見ていないところで一所懸命、善行や努力を積み重ねていない者には、明らかな功績などは表れてこない、と言っているわけです。
簡単に言えば、「自分一人の時間に何をしているか」ということです。
自分が一人だけの時間に何をしているか、それは自分だけが知っているでしょう。その一人の時間に自分がどんな思いを持っているか、それがその人の運命を決めていきますよ、という意味です。
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成し遂げたいことと言えば、いい会社にして働く人が「アイデックスで働けてよかった!」と言ってもらえること。では具体的にどのような姿かと言えば、世間の運送会社よりも給料がよく、働く職場環境もよく、自己成長させることができる職場で、将来を安心して働ける会社であるということです。そして、お客様から大きな信用を頂き、地域の皆様から応援される企業であり続けることです。そのような志を、もっと具体化して具現化していくことだと考えています。
言葉ではいいこと言えますが、今でもつまずいてばかりいます。でもこの念いは次の世代、その次の世代、さらに次の世代までと長きに渡り伝えていきたいのです。
アイデックスの会長で僕の父なんですが、「陰日向なく、努力をすること」とよく言っています。昔、父がお客様の出荷場で働いていた時、作業が終わる頃は夜が明けかかっているほど、よく働いていました。たった一人で場内の掃除をしている時、挫けそうになったことは何度もあったそうなんですがやり続けました。
でも誰も見ていないはずの明け方の掃除だったんですが、見ている人はいたんですね。
誰も見ていない場内をたった一人で掃除する姿勢が評価され大きな信用を頂き、大きな仕事へとつながっていきました。まさに「陰日向なく」だと思います。尊敬できる実践です。
「自分一人の時間に何をしているか」
この言葉は奥が深いです。誰しも人が見ていれば、悪いことはしません。でも誰も見ていない時こそ、本性がでるものです。人間の本性には天使も悪魔もいます。たった一人の時は、悪魔という本性がでてきます。そんな時にこそ、自分の悪魔に打ち勝っていかなければなりません。だから、自分がどうありたいか、どう生きたいかという信念を創り上げていくことが、とても大切であるように思うんです。その学びは自分一人の時間であり、自分の意志を固めていく時間だと考えるのです。