2017年6月6日(火) 993/1000
<道>
皆さん、おはようございます。
「道をひらく」 PHP研究所 より引用 その1
著者:松下幸之助氏
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自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。どんな道かは知らないが、ほかの人には歩めない。自分だけしか歩めない。二度と歩めぬかけがえのない道。広い時もある。せまい時もある。のぼりもあればくだりもある。坦々とした時もあれば、かきわけかきわけ汗をする時もある。
この道が果たしてよいのか悪いのか、思案にあまる時もあろう。なぐさめを求めたくなるときもあろう。しかし、所詮はこの道しかないのではないか。あきらめと言うのではない。いま立っているこの道、いま歩んでいるこの道、ともかくもこの道を休まず歩むことである。自分だけしか歩めない大事な道ではないか。自分だけに与えられている
かけがえのない道ではないか。
他人の道に心をうばわれ、思案にくれて立ちすくんでいても、道はすこしもひらけない。道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩まねばならぬ。それがたとえ遠い道のように思えても、休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。深い喜びも生まれてくる。
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53歳という年齢にもなると、感謝という思いの深さを感じる時があるんです。だから、自分の歩んできた道は、自分でつくってきたというよりは、導かれていると思えたりするんです。だから自分を信じたいのです。
自分を信じるためには、誠実なことがとっても大切であると思っています。この先という未来の道をちゃんとするためにも、自分を信じたいわけです。
先週、幹部11名で一泊二日の合宿を行いました。本年度の会社方針に基づいたアクションプランの検討会です。
この合宿の意義は、「意識を合わせる」ということです。11人もいれば、一人ひとり個性や持ち味というものがあって、相性というもがあります。あの人とは合うけど、あの人とはちょっとね。という具合です。11人全員の相性がピタッとあうことはありませんし、合わないのが普通だと思うのです。それは、どのような組織も同じでしょう。だから、一緒に知恵を出し、話し合い、一年間のお互いの行動計画をつくり上げることは、とても意義深いことであると思うのです。そして、酒を飲んで語り合い、寝食を共にすることでお互いを分かち合い、理解しあうこと、それがチームワークの源泉になると考えています。会社はチームで仕事をしていますから、強いチームにしたいと思っています。
例えば、プロサッカーの試合でも同じです。11人(イレブン)の相性がピッタリということはないと思うのです。でも「勝利する」という共通した目標があれば、意識を合わせることができます。つまり、目標の共有がなければ、その場しのぎで強い組織はできません。目指す方向性があるから一致団結できると考えるわけです。
社長として、経営という「道」を歩んでいくためには、幹部と意識を合わせることを欠かすことができないと考えています。