2017年6月5日(月) 992/1000
<夫の幸福>
皆さん、おはようございます。
「サラリーマンと経営者の心得」 新世書房 より抜粋 その6 最終回
著者:丸山敏雄氏
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一家の愛和は縦と横と二つの結びが十字形にがっちりと結びあって、花咲き乱れた春の野のようにあたたかく、ナシやカキの実った秋の村のように豊かでないと、商売はうまくまいりません。ここに縦というのは親子のむつみ、横というのは夫婦の和合であります。親子がいつも意見がまちまちで、親はおさえる、子供は反抗する、こうした家の商売は日に日にさびれてしまいます。
商売は、水も漏らさぬ夫婦の和合がその根本であることは、今さら改めて申すもおろかです。毎月『新世』に載せられる数々の体験が、つぶさにこれを証明しております。
「おはようございます」と朝、夫婦が快くアイサツをかわし始めて、商売が一変した方がありますよ。
これは大阪に近い町に住む外科医のお話です。その方は開業してもう5、6年にもなるのですが、これまでそうした事は一向に気づかなかったのですが、このごろ、「夫婦がなごやかにわだかまりなく一つ心でいた日には、患者が次ぎから次にひっきりなしにつめかけてくる。そうした日には、かかりつけでもない遠方の方で『ついそこを通りかかったのでぜひ診ていただきたい』とたずねて来る。しかし、夫婦の心がまちまちで、いがみあっている日には全く人が来ず、門前にクモがあみを張るといったさみしさである。そんな日には、手術したあと『ぜひ明日いらっしゃい、来ねばいけません・・・・・』と注意した患者さんでさえやって来ない。こうした事はこの頃つくずく体験することで、実はおどろいている」ということでした。
夫婦の心の和合ほど、商売に大きい響きを与えるものはありません。
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倫理法人会では、会社繁栄の本(もと)は、夫婦愛和であるとの教えがあります。仕事で辛いことや、困難に遭遇したとしても、よい夫婦関係であれば、「今は大変だけど、よし、頑張ろう!」という気持ちになってきます。
反対に仕事が順調だとしても、夫婦関係に亀裂があれば、家に帰る気にもなれず、仕事に集中できません。結局、順調な仕事までおかしくなっていくことは想像できるのです。会社繁栄は夫婦の和合にかかっているというのはよく分かります。
倫理法人会の丸山レクチャラーに夫婦円満の秘訣の言葉を教えていただきました。「夫のこうふく(幸福)、妻にこうふく(降伏)、それも無条件降伏」。夫婦円満の神髄ですね。所詮、かないませんからね(^^)