2017年6月3日(土) 990/1000
<給料の本質>
皆さん、おはようございます。
「サラリーマンと経営者の心得」 新世書房 より抜粋 その4
著者:丸山敏雄氏
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もともと人は生まれる第一歩から、自分の力で自分の心構えから生まれてきたのでなく、生命をさずかり、親に生んでいただいて、育てていただいて、生かしていただいて、働かせていただいているのです。「なに、自分の力で、自分が働いているぞ」と思う人は、「自分の力で、自分の意志で呼吸し、自分の都合で食物を消化しているぞ。体も事情でも悪くなったら、いつでも自分の力で直して見せるぞ・・・・・」と、これを証明してください。
すべて人は働かせていただいている。これを自覚することが己を自覚する第一歩です。それで、俸給はいただくもの、くださるもの、恩恵であり、めぐみであり、お与えであるのです。
このいただくもの(私の、私の家の生活を保証してくださる大切ないただきもの)という心になって頂戴したとき、そのサラリーの清泉の源がきれいに掃除ができて、りっぱな水がコンコンとわき出てまいります。と申しますのが、その頂戴したいくばかのお金が全能力をあげて、あなたのお家のためにはたらきます。お金は生きています、何よりも鋭い生きものです。これを生かすということは、そうした心持ちで頂戴するのです。
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貧困な国では、路頭に迷った失業者、若者が溢れています。ところが日本は幸せな国です。仕事の選り好みをしなければ、働く場所はあるわけです。
働く会社があること、給料をいただけるということは、労働の対価ではありますが、それをどのように捉えるかで生き方が変わってくると丸山先生はおっしゃっています。 働いているんだから、給料をもらうのは当たり前と考える方もいるでしょう。ところが、丸山先生は、「いただくもの」であるというのです。つまり、有り難く、感謝して受け取るということですから、大切に使わねば、と思うようになります。考え方でお金に対する意識が大きく変わりますね。お金というのは、とても便利な道具でありますが魔物でもあります。お金にまつわる犯罪がいかに多いことか。
お金を有り難くいただき、有り難く使わせていただく。それがお金を使う者の心構えなのでしょう。