2017年6月2日(金) 989/1000
<会社の反対は社会>
皆さん、おはようございます。
「サラリーマンと経営者の心得」 新世書房 より抜粋 その3
著者:丸山敏雄氏
******************************************************************************************
社会はアミの目のように、いやもっともっと綿密正確に一個の生き物となって、血が通い脈を打ち神経が行きわたって、たった一つのもの(全一統体)として、一つの生命と一つの目的(すすみ、栄え、太る)に絶え間のない進行をつづけて一日も一分も止みません。
ですから、これに追いついて行くものはどしどし栄え、これに反抗するものはすぐだめになるでしょう。
******************************************************************************************
科学の進歩によって20年、30年前には想像もできない世界が現在にあります。
公衆電話、ポケットベル、ラジカセ、大型のステレオコンポ、ビデオデッキ、ワープロ、ファミコンなどなど、その姿はありません。
今や大人も子供も、いつでも、どこでも下を向いているんです。その目線の先にはスマートフォン。片手で見事に操って、誰かと交信中のようであります。
コミュニケーションの方法が時代と共に変化してきました。会って会話する方法から、電話の出現によって言葉に変わり、今や文字だけ、いや、スタンプかな。このままで大丈夫かな、と心配になってきます。
それはさておき、これからの20年先は、もっと信じられない世界が展開していることでしょう。人工知能AIが日常生活の中にずっぽりと入りこんで、もっと便利になっているでしょうね。だから考えなければならないのは、今の仕事は無くなるという前提であります。人の価値観が変化するように、社会も大きく変化していきます。更なる科学の進歩、社会の求める価値観の変化によってイノベーションが起きれば、業界共々吹っ飛びかねません。車の自動運転化ともなれば、20年後には、ドライバーという職業がなくなっているかもしれませんね。
だから世の中の動きを読み取って、会社も変化していかなければならないわけです。過去にしがみついているようでは、社会から会社の存在価値が失われていくわけです。 「会社」の反対は「社会」と書きます。おもしろいですね。