2016年12月4日(日) 809/1000
<お母さん、有難う>
皆さんおはようございます。
致知12月号(致知出版社)
「心の豊かさを育む教育」
学校法人まさ美学園 近藤とみ氏
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私がよく親孝行は大事だというのも、園児たちの心の豊かさを育むためですよ。ところが、いまは難しい時代になって、お母さんたちがお弁当をつくるのが面倒くさいからと、よそから取り寄せるでしょう。でも、うちは月曜日だけはちゃんと手作りのお弁当を持ってこさせるんです。
日曜日の残りものでもいいから、お母さんが弁当をつめて、それを持たせなさいって。
お昼になると、「きょうはお母さんありがとうの日だね」って言いながら、園児たちの机を回っていくと、あっちからもこっちからも、私にお弁当の中身を見せにくるんですよ、それも喜んで。
子供にはだた口でお母さんに感謝しなきゃいけないよ、と言っても分からん。でも、こうやってお弁当一つで、お母さんに「ありがとう」が言えるようになります。ここからが豊かな心が生まれる。これが本当の教育ですよ。
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高校生の頃は、母が毎日お弁当を作ってくれました。当時から母は働き者でパートで働きながら、家事切り盛りしていました。大学生の時に交通事故にあって大けがをして母に心配をかけてしまったことが反省の極みなんです。
その母も80歳を超えて今でも働き続けています。どんな親孝行ができるかと考えれば、やっぱり、両親が築き上げてきた会社を立派に継承すること、息子が頑張っている姿を見せることが、なによりの親孝行かなぁ、と思っています。
陰ながら応援してくれている母に心から感謝しています。
「お母さん、有難う!」