2017年6月1日(木) 988/1000
<働く喜び>
皆さん、おはようございます。
「サラリーマンと経営者の心得」 新世書房 より抜粋 その2
著者:丸山敏雄氏
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人は常に、現在の一瞬に生きている。そのほかに我はなく、これを外にして人生はない。過去はすぎさった現在であり、未来は来ようとしている現在である。今日働かねば、働く時はない。今楽しまねば、楽しむ時はない。ただ今に生きる、これが人生である。現在の一瞬を、最大限に働きぬく、最高に楽しみぬく。そしてその働きとその楽しみとは、実は別物ではない。働きこそ最高の楽しみであり、いわゆる娯楽は、働きを真の働きとするためであり、娯楽によって得た心境を働きに移すための娯楽であり。
「幸福を求めてさすらいの旅を続ける。しかし、ついに現世には真の幸福はないことを覚って、それを未来に残して、この世の苦悩はどうすることもできぬ、ただあきらめるほかはない。互いに同情によって慰められて生きていく。これが人生である」というのがこれまでの人の常識であり、通念であった。しかし、今や新しい生活倫理によって、真の喜びは「働き」にあり、人生の歓喜の頂点は「現在」であることが証明された。
今を楽しまなければ、人生に楽しみはない。その楽しみの中の楽しみは、実に職業においての楽しみである、仕事の喜びである。
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働くという職業観が大きく変わってきていますね。働き方改革とか、ライフワークバランスとか、プレミアムフライデーなどが話題になっています。
「国民の皆さんは働きすぎだよ。もっと、プライベイトを充実させましょう」ってことのようです。同時に長時間労働時間がクローズアップされ、労働意識が変わってくるのも分かるような気もします。
「働き過ぎは悪い事だ」という風潮によって子供たちを洗脳してしまっている。ますます未来が心配であります。挙句の果てに過労死ラインなんていう基準ができちゃって、ますます働くことが罪悪と勘違いしてしまいそうであります。
戦後、焼野原になった日本の復興は、「働き」によってであります。とにかく日本人は勤勉でよく働きました。僕の父から当時のことをよく聞かされました。でも、過労死なんて言葉はありませんし、むしろ、この日本を復興させるための使命感といいますか、働きがいがあったように感じられました。
確かに時流にあった考え方、働き方が必要であると思いますが、仕事はお金を得るためだけの道具ともなれば、非常に虚しいのであります。働きによって得られる喜びは、かけがえのないものです。そんな思いに至るような、会社の仕組みづくりをしたいわけです。
今日も会社がある、仕事がある。これはとても有り難いことでありますから、一生懸命に工夫をして働きたいと思います。