2016年11月23日(水) 798/1000
<心の才能>
皆さんおはようございます。
致知12月号(致知出版社)
「本気で向き合えば可能性は開ける」より抜粋 その3
シンクロナイズドスイミング
日本代表ヘッドコーチ 井村雅代氏
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ーーーこれまでたくさんの選手を指導してこられた中で、伸びる選手はどこが違うと思われますかーーー
人の言葉を信じてくれること。やっぱり心にシャッターを下ろす子はダメです。
人の話を聞く時は、耳で聞き、頭で聞き、心で聞かないとダメなんですね。耳で聞いていても心のシャッターを下ろしている子はあかん。選手にはハッキリ言うんです。
「あなたはいま心のシャッターを下ろしているから、もう言うのをやめる」って。いくら言っても入りませんから。
それはその年になるまでの教育環境にも大きく左右されますね。人間は信じるに値するという考えのもとに育てられたかどうかです。
もう一つ大事なのが「心の才能」です。
自分で限界を決めないこと。できないことにぶつかった時に心の才能のある子は、もうムリだと考えるんじゃなくて、「あぁ私の努力が足りなかったんだ。だったらもっと努力しよう」と素直に思って、1ミリでも自分を高めようとする。別の言い方をすれば、しつこいんです。
この頃、とみに思うのは諦めるのはいつでもできるということ。だから諦めたらあかん、諦めたらもう終わりだって。でも、そこで頑張り続けたらそれが当たり前なる。当たり前になったらまた前にいくんです。だから自分で限界を決めたらダメ。自分の可能性を信じなさい。思わぬ可能性が自分には秘められているんだよって。
ですから、心の才能があって、心のシャッターを開けていたら、人って変われますよ。そして、そういう自分を助けてくれる人は世の中にいっぱいいるんです。
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僕は劣等感が凄く強くて自分に自信がありませんでした。それでも社長になったので、何か行動しないといかんと思って、人前で話をすることや、人が集まる所に積極的に参加するようにしたんです。
はじめの頃は、人前で話すときに足はガタガタと震えちゃって、どもってドジばかりしていました。それでも僕にとっては、めちゃめちゃ勇気がいったことなんですが、めげずに場数を踏みました。
今も緊張するんですが足の震えは少し減ってきて僕なりの小さな自信がついてきたんです。そうしたら、ますます話す機会を頂くようになちゃって、本当に勉強させていただいているんです。
小さなことなんですが、少しの自信の積み重ねをしていくことで、少しずつ余裕ができて、見える景色が広がってたように思えます。
自分には「出来ない」って思ってきたことは、今までやったことがなかったから僕には出来ないって、自分の可能性を自分で封印していたんじゃないかと。それでも何回もやっていくうちに、「俺でもできるじゃん!」っていう、自分の錯覚でいいんじゃないかと思うんです。
「心の才能」って、もともとあるものではなくて、ないたい自分を強く思うことなんじゃないのかなぁと思えるようになってきました。
やっぱり、自分に素直になって、「まずは、やってみる!」って、大事なんじゃないでしょうか。