2016年11月22日(火) 797/1000
<怒ると叱る>
皆さんおはようございます。
致知12月号(致知出版社)
「本気で向き合えば可能性は開ける」より抜粋 その2
シンクロナイズドスイミング
日本代表ヘッドコーチ 井村雅代氏
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叱るコツは三つあると私は考えます。一つは現行犯で叱ること。二つ目が直す方法を教えること。三つ目がそれでOKかNGかをハッキリ伝えることです。そこまでやらないと叱ってはダメ。それは無責任です。
ーーー選手には嫌われても構わないとおっしゃっていますね!ーーー
全然構わない。だから余計に、すべてが終わった後に「この先生についてきてよかった」って言わせたいんです。だってその選手を指導するっていうのは、これは運命的な出会いですよね。だからなおさら「この人に教えてもらってよかった」と言わせたいんです。
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「怒る」ことは、自分が腹を立てたことを相手にぶつける行動なわけです。「叱る」ことは、相手をより良くしようとする注意やアドバイスであって、相手のためを思ってのことです。
でも、この使いわけが実に難しい。叱っているうちにエキサイトして怒ってしまう。怒るモードになってしまったら、相手は反発するだけで反省する機会を失ってしまう。
どんなに声を荒げたりしても、心は冷静に叱っていなければ、思いは伝わらず、お互いの信頼関係は築いていけるものではないのでしょう。
井村さんの言う、「この先生についてきてよかった!」と言わせたい。指導者としてリーダーへの究極の褒め言葉のように思えるんです。そのような言葉を聞くためにトップをやっているわけじゃないけれど、多くの社員に「この会社で働けてよかった!」と言ってもらいたい。そのような会社にすることが僕の思いなんです。