2016年11月21日(月) 796/1000
<優しさと甘さ>
皆さんおはようございます。
致知12月号(致知出版社)
「本気で向き合えば可能性は開ける」より抜粋 その1
シンクロナイズドスイミング
日本代表ヘッドコーチ 井村雅代氏
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試合が終わった時に、やっぱりこの先生についてきてよかったと言わせたい。いつもそう思いながら指導しています。
この頃は特に、この子たちの人生の大切なひと時を預かっているんだと強く思うようになりました。自分の導き方一つで全く違う人生を辿ることになる。だから一人ひとりの人生を大事にすること。それは特に心掛けています。
ですから日々の練習では、一つでもいいから絶対に上手にしてかえらせようという思いで指導するんです。しんどいだけで終わらせてはいけない。何か一つでも進化した自分を体験させてやろうと。
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井村コーチと言えば、”地獄の練習”で有名な方。以前、鬼の形相をしながら、指導している姿をテレビで見ましたが、並外れた厳しさの指導でした。それでも選手がついていく。そこには、親の愛情のような、厳しさと優しさの同居を感じるんです。甘さの裏返しは冷酷であると教えられました。
僕にそんな強い念いがあるだろうか、厳しく接する愛情があるだろうか、と考えてしまいます。
そんな思いが自分に対する甘えであり冷酷なのかもしれません。
やはり、組織を強くしていくためには、優しさと甘さの分別をしっかりとつけていかなければ、組織が弱くなり、結局皆を不幸にしてしまうことになるのではないだろうか。
トップはそのことを十分に腑に落として、自分に厳しくしていくことが大切なことであると思えています。