2016年11月17日(木) 792/1000
<あぁ、守られているんだ!>
皆さんおはようございます。
「運の強化書」より抜粋 SBクリエイティブ
著者:山崎拓巳氏 その19
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あるとき、親戚のおじさんに相談したことがあるんです。
そのおじさんは、事業でとても成功している人で、僕は勇気を出して質問してみました。
「実は悩んでいることがあるんです・・・・・」と悩みごとの内容を説明しようとした途端、「それは迷っているからだ!」といきなり指摘されました。
「AでもBでもいいから迷わず決めなさい。あかんかったらそれから学べばいい」と教えをいただきました。
ほとんどの悩みは「迷い」から生まれています。
その迷いの根っこには「失敗したくない」という思い込みがあります。それを、
「うまくいったらラッキー。失敗しらたそこから学ぶ」と書き換えると前に進んでいくことができるようです。
実際のところ「幸せ」と「成功」はなかなかイコールになりません。成功したけれど幸せでなかった。幸せだったけど、成功とは程遠かった。では、幸せと成功のまじわる場所を見つけるにはどうしたらいいのでしょうか?
今、巷では「ワーク・ライフ・バランス」を訴える人々がいます。
「仕事」と「人生」、もしくは「仕事」と「生活」とのバランスと考えることができます。
また「ライフ・バランス」も大切です。この場合、「生」から見た「人生」と、「死」から見た「人生」の”差”に着目するとよりいい状態が見つかるような気がします。
実際、あなたは何歳まで生きる予定でしょうか?
今、女性の平均寿命は85歳前後、男性は80歳ぐらいです。
現在80歳の人は80年前に産まれたわけですが、時代も環境も80年前とは大きく異なるので、これから平均寿命がどう変わるかわかりません。
あと10年経つとあなたは何歳ですか?
あなたの大切な人は何歳ですか? お子さんは? ご両親は?
人生はすなわち「時間」です。あなたの年齢に10歳を足した年齢の人で「この人のようになりたい」「この人に憧れる」って方を見つけてください。「Aを選ぶか、Bにするか」の判断のヒントはここにあるかもしれません。
「今をどう生きるか?」の問いのヒントは「どんな人生にしたいか?」にあります。大きく人生のストーリーを想定し、どんな人間になろうとしているのか? どんな人間としてこの世を去りたいのかを考えてみてください。
「山崎さんは有名になりたいのですか?」と昔、講演をした後に若い男の子が突っかかってきたことがありました。
僕は即座に「はい。山崎家で有名になりたいです」と答えました。男の子はキョトンとしていました。
実際、1親等なら誰もが名前を言える。お父さん、お母さんの名前です。2親等ならどうでしょう? おじいさん、おばあさんです。3親等となると? ひいおじいさん、ひいおばあさんです。3親等以上離れても名前が残る生き方は誰もができる生き方ではありません。
今、生きているこの人生すらいずれ忘れ去られていくのです。
そう考えたら、「迷ったらどちらでもGO!」というのもわかっていただけますよね。
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現在53歳、10年後は必ず63歳になっちゃう。それを考えると、そんなに時間がないことに気づきます。それまで生きている保障もないけどね。
10年って、長いようであっと言う間ですよ。誰だって、今を一所懸命に生きているんだけど、10年後の自分の姿を描いている人は少ないでしょう。だから仕事や人生の到達地点を定めて、進んでいくことが出来れば、「働きがい」や「生きがい」が出てくると思うんです。
そこまでに命があるとか、ないとかを考えれば、つまんなくなっちゃう。だけど、歩んでいくプロセスに生きる活力というものが湧いてくるんじゃないかと思うんです。
仕事は、選択しなければならない状況が常にあります。それが大きな影響を及ぼすことであれば、悩み迷うわけです。よくよく「迷い」って何かと考えると、よくしたいという願いがあるから、また進んでいこうとするから、迷うんじゃないだろうか。そうでなければ、迷わず楽な方を選択しちゃいますしね。
迷った時、不思議と後押ししてくれる助言や出来事があるんです。これはびっくりするぐらいです。「あぁ~、守ってくださっているんだ!」と手を合わせたくなります。だから、ますます誠実に真面目にやっていこう思います。
10年後にどんな姿になっているんだろうか、と考えるとワクワクしてきます。