2016年11月4日(金) 779/1000
<相手は重要人物>
皆さんおはようございます。
「運の強化書」より抜粋 SBクリエイティブ
著者:山崎拓巳氏 その6
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「この人と一緒にいると、なんだかいつも気分がいいんだよなぁ」
「あの人とまだうまくいっていないけど、頑張って仲良くなったほうが得かなぁ」
さて、あなたなら、どちらの相手にお付き合いの労力をかけますか?
やっぱり、今よりもっと運を上げていくには、うまくいってない人間関係を改善しなくてはと、誰しもつい考えてしまいますよね。
でも、ここが落とし穴。
人間関係の運を上げようと思ったら、まず「今、うまくいっている人間関係を大切にする」っていうことから始めるべきなんです。
私たちは難易度の高い問題をクリアしないとレベルアップできない、欠点を解決しなけれな成長できないと考えますが、人間関係でそれをやってしまうと大変です。
つまり、すでに成功している人間関係をより良くすることが、実は”人運”をアップさせるコツなんです。
誰にでも食べ合わせの悪い食べ物があるように、相性の悪い人が世の中には確実に存在します。そういう相手には自分から距離を保つこと。
直観レベルで「この人、会わない・・・・・」って人がいた。その人のやることなすことがカチンときたり、あなたの気持ちを逆なでしたり、これは、単純にあなたとの相性が良くないだけ。
しかし、人の心の奥底には不思議な世界があり、そのことを楽しんでしまうという傾向があります。 この点は、要注意です。運気を下げてしまいます。
人は、自分と合わない相手、イラッとさせられる相手ほど興味を持ちやすいということを忘れないでください。
また、不思議ですが人と人との関係は近づこうとすると避けられ、去ろうとすると追われるものです。
そうした自然に働く力や流れを感じ、無視せず、無理なく近づき、離れる。
「去る者は追わず、来る者は拒まず」という考え方は、実は最強の教えなんです。
また、アメリカの詩人ロバート・フロストの言葉に「人付き合いがうまいというのは、人を許せることだ」というものがあります。
「許す力」を持つことで人間関係はさらに強化されます。
ややもすると、人はまわりをジャッジする「判定者」になりがちです。
誰にでも共通する価値観は「自分は正しい」です。なので、人が「正しくない」ということを論じてもあまり意味はありません。
その人の存在、行いを許すことで、その人から素晴らしい部分を引き出すことができるのです。
さらに、アメリカの有名な実業家デール・カーネギーは「人は誰でも、他人よりも何らかの点で優れていると考えていることを忘れてはならない。相手の心を確実につかむ方法は、相手が相手なりの重要人物であるとそれとなく、あるいは心から認めてやることである」と言っています。
身のまわりの人を「重要人物」として感じ、接することで、その人との関係にも神が宿るようです。
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確かに相性が悪い人は存在するでしょう。そんな人を見る目は、「あんな人とは付き合えない」とか、「あの人は間違っている」という具合に、自分から突き放すような行動になりがちです。
「自分が正しい」という上から目線や、生意気さではなく、それぞれ価値観が違うのであって、「自分も正しい、相手も正しい」という考えでいなければ、よい人間関係が築いていけないよに考えるようになってきました。
人生というのは人間関係の集合体であって、人と人との繋がりの中から、幸せを感じるものだと思うのです。
この世はご縁の連続です。まして家族や一緒に働く人達は、強いご縁の中にいると考えた方がよいと教えられました。それでも相性の良い人、悪い人がいます。だからこそ、相手を認めること、カーネギーさんが言うとおり、相手は「重要人物」であると考えることで、そこに「神が宿る」という言葉には、深く考えさせられました。
人生とはよい人間関係づくりの修行なのでしょうか。それを創っていくことが上に立つ者の務めなのだと思えるようになってきました。