2016年11月3日(木) 778/1000
<事実と意味づけで出口を探す>
皆さんおはようございます。
「運の強化書」より抜粋 SBクリエイティブ
著者:山崎拓巳氏 その5
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あるとき、右手を痛めてしまって曲げにくくなったのです。もう、すっごく不自由。毎日、すごい数のメールを打ったりパソコンでやらないといけない仕事があるのに、ゆっくりしか手を動かせないので「あーもうっ!」ってなります。
そこで「そうだ、『快』の感情になれる出口を探そう」と考えました。すると「まったく手が使えないわけじゃない」という出口が見えたんです。今の状態が、実は出口だったーーー。
だとすると、打ち間違えても「そうか、これはゆっくりやれってころだ」と認識して、いつもより丁寧に気持ちを込めてメールを打てました。
すると、そうやってゆったり仕事をしていることが「わりと心地いいじゃん」と思えてきたのです。
これって、すごく不思議でした。
渋滞を抜けて高速道路を走り出したときの感覚と同じくらい気持ちよかったんです。
これはまさに、自分で「快」になれる出口をちゃんと見つけられたっていうことじゃないでしょうか。
生きているといろんな出来事がりますが、それを向き合う自分には2つの視点が必要です。「事実」と「意味づけ」という視点です。通常、何か失敗をしてツイていないなぁと凹んだときは「失敗した(事実)」と「ツイていない(意味づけ)」がセットになっているわけです。どんな出来事や結果もそうですが、起こっていることの「事実」は変えられません。何かの失敗をしたとしても「失敗はなかった」というのはウソです。それは事実を隠ぺいしてしまっているのでダメ。
事実は神様が決める出来事なのだから、それは受け入れるしかない。だけど意味づけのほうは、自分がやっていることなので変えてもOK。
運がいい人というのは、基本的にそんなふうに「事実を受け入れて、意味づけで出口を探す」というマインドセットを習慣化しています。
変えられるものを変える勇気
変えられないものは受け入れる広い心
その違いがわかる知恵を手放したくないですよね。ちょっと自分のマインドセットが落ち込んでるなぁ、と感じたときは、そんなことを自分に言い聞かせて、自分で「快」になれる出口を見つけるようにしてみてください。
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自分にとって、辛いこと、悲しいこと、苦悩、不都合なことが多々あるものです。その時、
「なんで、こんな目に合うんだ」、「アイツのせいだ」という具合に、自分の心は闇の世界に入り込んでいく。そうなると、どうにもならなくなって、自分をコントロールできなくなり顔つきまで変貌してくる。この心の状態が長引くと運から見放されたかのように、次から次へと負の出来事がやってくるものである。
どうやっても事実は変えられるものではなく、逃げられるものでもありません。だから、今、自分の心の状態をよく観察することで冷静になれる。そして、これを抜け出すためには、負の出来事の意味をプラスに変えていくことだというのです。
例えば、交通事故を起こしてしまったとします。相手も自分もケガがなかった。そんな時、相手も自分も責めるのではなく、
「物はお金でなんとかなる。それよりお互いに命があってよかった。救われた」
という具合に気持ちを切り替えることで、心の状態を「快」にもっていけそうです。
筆者の言うとおり、事実は変えられませんから、その意味づけを「快」に持っていくことが、心を平静に保ち、運を引き寄せることになるような気がします。