2016年10月28日(金) 772/1000
<親孝行>
皆さんおはようございます。
致知11月号(致知出版社)
「夫子(ふし)の道は忠恕(ちゅうじょ)のみ」より抜粋
こども論語塾講師 安岡定子氏
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ある日、家でくつろいでいた孔子は、傍らにいた曽子に「昔の優れた王様は無上の徳を備え、肝心の道を踏み行って天下万民を教え導かれた。それで万民は睦(むつ)まじくなって上の者も下の者も不平を抱いて憎み合うようなことがなくなった。
おまえはその無上の徳、肝心の道とはどのようなものか知っているか」と質問します。
曽子は即座に居住まいを正して、「私はご覧のような愚か者です。どうしてそのような大それたことを存じておりましょう」
すると、孔子は次のように答えるのです。
「よいか。孝行があらゆる道徳の根本なのだ。我が身は、両手両足から毛髪、皮膚の末々に至るまですべて父母から頂戴したものである。それを大切に守って傷(いた)めつけないようにするのが孝行のはじめなのだ。立派な人物になり、正しい道を行い、名を後世までの高く掲げて父母の名を広く社会に知らせる。それが孝行の終わりなのだ」
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若い時によく怪我をして母に心配をおかけしました。交通事故にあって手術が終わり目を覚ますと、一番最初に目に入ったのが母の顔でした。さぞ心配だったことでしょう。これは親不孝であったと振り返るのです。親になって、子を思う親の心というものがよく分かりました。
両親が苦労を重ねて、会社を築き上げてきた姿を見てきました。だからこそ、三代目の社長として両親の意志を受け継ぎ、お役に立てる人間になること、社会に貢献できる会社にすることが、親孝行であると考え、更なる精進をしていきたいと思います。