2016年10月25日(火) 769/1000
<考え方と実践>
皆さんおはようございます。
致知11月号(致知出版社)
『吉田松陰修養訓』に学ぶ その2
人間環境大学教授 川口雅昭氏
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「学は、人たる所以(ゆえん)を学ぶなり」
私はこの言葉に感銘を受けるのは、戦後、我が国の教育に最も欠如していまった部分が一語に凝縮されているからです。学問は何のためにやるのか。ほとんどの日本人にとって、
「いい大学に入るため」、「いい就職をするため」
というのが本音ではないでしょうか。
しかし、松陰の答えは「人が人である、そのいわれを学ぶのである」と明確です。
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小学校、中学校、高校と振り返ると、テストの点数を取ることが重要であると教えられてきた。つまり、いい大学に入って、いい会社に就職することが人生の勝者であるとすり込まれ、それがあたかも人生の目的であり、ゴールになってしまうわけです。
そうして、知らず知らずのうちに、そのような考えを埋め込まれれた人間が社会にでれば、「お金」が全てで、他人より自分が最優先となり、人を踏み台にして登っていくという弱肉強食の社会が生まれてくる。そのような教育を受けてきたのが私たちであると思えるのです。
これが全てではないと思いますが、人間として本来あるべき姿を取り戻さなければ、よい社会が実現しないと偉人の方々がおっしゃっています。
よい本を読んで、人間としての正しい考え学び、それを実践する場が家庭や仕事です。考え方を学び向上させ実践とのギャップに悩みながら、理想の姿に近づけていく努力することが大切で
あると思っています。