2016年10月19日(水) 763/1000
<きっと、抜け出せる時がくる>
皆さんおはようございます。
「ジタバタしない生き方」 KKロングセラーズ より抜粋 その8
著者:大徳寺大仙院閑栖 尾関宗園氏
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人間には明るさと暗さ、溌剌(はつらつ)と停滞、陽と陰、生と死がすべて体に同居しています。あるとき陽が役に立ち、あるときには陰が役に立ちます。
陽を味わい、陰を味わって、すっと構えたとき、本当に平常心でスカッと立っている自分がある。その立つことが尊い。
立つ、坐る、この両方が相まっているところに人間の素晴らしさがあります。
「発明発露」という言葉があります。これは明らかに露(あらわ)れるということで、暗いところから明るいところへポンと出たときに、ハッと思うことです。
暗さがあるから、明るさがあります。
そこに出てくるものが尊いのです。
なにも明るさだけが尊いのではありません。
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陰と陽、光と闇、天と地、苦と楽、愛と憎、世の中というのは対局なものが存在している。どちらがいいとか、悪いとかではない。上手くいかないときがあるから、成功した時の喜びがある。
辛い時があったからこそ、それをやり遂げたときに泣けてくる。それぞれに意味があり、存在理由があるというのです。
どうしてよいか迷いわかならい時、勇気をもって一旦、止めて捨ててみた。そんな決断をした時に今まで絡み合ってきた悩みが一気に解き放たれたように感じた。
尾関宋園さんのおっしゃる、暗いところから、明るいところにポンとでたわけです。
「明るさ」がよくて、「暗さ」が悪いというものではないのでしょう。「明るさ」だけでは、能天気になっちゃう、「暗さ」だけでも挫けてしまう。明るさのために暗さが存在し、暗さのために明るさがある。双方が引き合い、バランスを保っている。
その人に合った、明暗があって人生がちゃんと用意されている。だから暗い領域にいるときでも、挫けずぐっと堪えて耐えていこう。きっと、抜け出せるときがくる。