2016年10月3日(月) 747/1000
<ブーメランの法則>
皆さんおはようございます。
「負けるが勝ち、勝ち、勝ち!」廣済堂新書 より抜粋 その2
著者:萩本欽一氏
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お正月や受験の前になると、神社にお参りに行く人が多いですよね。でも僕から見ると、たいていの人はお参りの仕方が間違っている気がします。
今年のお正月、うちの事務所の女の子に聞いてみました。
「初詣に行ったかい?」
「はい、もちろん行きました!」
「どういうふうにお参りした?」
「え~と、まず賽銭箱にお金を入れて、二回手を打って・・・・・・」
ほ~ら、やっぱりね。みんな神社に行くと、最初にお賽銭を投げますよね。
それって、神様をお金で買収しちゃおうということじゃない? それじゃあ神様に失礼だと思うよ。
もし僕が神様だったら、いきなりお金を投げられて、何かお願いをされたら、「えっ、先払いってことは、絶対にお願いを聞かなきゃいけないの?」って困っちゃう。しかもほとんどの人は100円ぐらいですっごい大きなお願いしてない? 「家が建ちますように」とか、「家族が全員健康でありますように」とか。100円で家族全員に幸福をあげなきゃいけないって、神様も大変だよ。
神社に行ったらお金を先に入れず、まずはカラカラッと鈴を鳴らします。そのあと手を合わせて、お願いじゃなくて感謝をするの。
「去年は病気もしないで、幸せな一年でした」
それで二回おじぎして、二回手を打つ。最後にもう一度手を合わせて、ここでお賽銭。しかも100円じゃなく、300円を入れるの。
この300円は神様じゃなくて、神主さんや巫女さんたちへのお礼です。「こんな素敵な神社をいつまでも守ってくださってありがとうございます」という感謝の300円。だって、お金がないと神主さんや巫女さんも生活していけないし、神様へのお供えものや神社を掃除する箒(ほうき)だって変えないよね。
さらにまた300円入れて、「私の幸せより、東日本大震災の被災者の人たちに幸せをあげてくださいね」と言っている人がいたら、神様はハッとしてその人を見ます。
「私と取引していないところが偉い。それに自分のお願いをせずに、困っている人のお願いをしている。見事だ」
こんなふうに、神様はちゃんとみています。
お正月に何千人、何百万人の人がお参りにきても、一人一人を見てる。その中でも感謝の気持ちを忘れない人、人のためにお願いする人が神様は好きなの。大きな神社に200万の人がお参りすると、5人ぐらいはこういう神様に好かれる人がいます。
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12月31日の16時ごろに家族で海岸に行って沈む夕陽を眺めています。始めて5年くらいになりますが、いつも西に沈む太陽が見れることが幸運です。そこで手を合わせて一年の感謝のを捧げています。こうやって毎年家族みんなで元気にお参りできるのは、有難く幸せな気持ちになります。
元旦の初詣でお願いごとはするけど、一年の最後の夕陽に一年の無事に感謝をする人はいない、というお話を聞いてから実践しています。
そうだなぁと、言われて気づきました。お願いごとをするばかりで、感謝の気持ちを忘れていたと思うわけです。
お願い事は自分のことをお願いするのではなく、人の幸せのためにお願いごとをする。そんな人間でありたいです。
結局、自分の言動は、全て自分に返ってくるそうです。ブーメンみたいなもんだそうです。これをブーメランの法則と言うそうです。