2016年9月24日(土) 738/1000
<メッセージを受け取るために>
皆さんおはようございます。
「君子を目指せ小人になるな」(致知出版社)より引用 その21 最終回
著者:北尾吉孝氏
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「誰か能く(よ)く出ずるに戸( こ)に由(よ)らざらん、何ぞ斯(こ)の道に由る莫き(な)きや」:論語
「家の外に出るときは、どんな人でもまず玄関の戸口を通って出ていく。それにもかかわらず、なぜ人は、当然通っていかなければならない人の道(道徳)を通らないのであろうか」と言っているのです。
「誠は、天の道なり。これを誠にするは、人の道なり」
「誠とは天の働きとしての窮極の道である。その誠を地上に実現しようと努めるのが、人として為すべき道である」
人間として当然尽くすべき誠を発揮して天の指し示している道をまっすぐに歩く、それが人間に与えられた務めなのだということです。
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論語は、今から何千年も前に書かれたもので、人の生きる道を説いています。ということは、人間はいつの時代においても同じ所でつまずき、失敗しているということになります。だから人の道に生きるというのは、いかに難しいかということになります。
文字では理解ができても実践が難しい。いざとなると本性がでてしまう。だから、日々の学びと実践の中で弱い自分と真摯に向き合い修練していくしかありません。その過程の中で、自分の使命や役割に気づいたとすれば、これほどの生きがいというか幸せはないのではないだろうか。
その前提として、人としての道から外れないで精一杯に生きることが、天からのメッセージを受け取ることができるものだと信じているのです。