2016年9月21日(水) 735/1000
<リーダーの徳>
皆さんおはようございます。
「君子を目指せ小人になるな」(致知出版社)より引用 その18
著者:北尾吉孝氏
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「子曰く、徳は孤(こ)ならず、必ず隣あり」
「徳」のある人は、必ず周りに同じように徳の高い人が集まってくる。だから、決して孤独になることがない」ということです。
「子曰く、政を為すには徳を以てすれば、譬(たと)え北辰(ほくしん)の其の所に居て、衆星(しゅうせい)のこれに共(むか)うが如し。
「徳」のある人が世を治めれば、北辰、つまり北極星がその場にいて星々がそのまわりをめぐるように、人々が慕い集まってきて、すべてが円く治まっていくものだ」という意味になります。為政者にとって徳はなくてはならないもの、逆に言えば、徳がなければ何事もうまく治まることなどないのだ、と言うのです。
「君子の徳は風なり、小人の徳は草なり。草、これに風を上(くわ)うれば、必ず偃(ふ)す。
「君子の徳は風のようなもので、小人の徳は草のようなもの。草の上に風が吹けば、草は必ず風のままになびくものだ」と。だからこそ、君子は徳を備えて、リーダーとして小人大衆を啓発していかなければならない、ということです。
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これらの論語を読んでいると、なんだか自分と遠いなぁ、と思ってしまいます。当然なんだけど。 リーダーたる者は、リーダーたる徳を備え、公のために自分の力を使いきる。そんな覚悟がいるのでしょう。
組織を動かすリーダーは、徳を磨き続けなければならないのです。だから覚悟がいるのです。自分自身がどれほどの覚悟があるかは、苦難の時に真価が問われます。
上手くいかないことが多い時は、悩んでしまいます。解決の糸口が見えないときは、なおさら行動力が小さくなっている自分に気がつくのです。これではいけません。そんな時こそリーダーの堂々たる態度で周囲の人に安心感を与えていかなければ、リーダーといえないのです。
リーダーは、人を動かし、組織を動かし、成果を出すものだと教えられました。